29日、テニスのグランドスラムである全米オープンは男子シングルス3回戦が行われ、第7シードのロジャー・フェデラー(32歳、スイス)、第2シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)らが順当に勝ち進んだ。
今大会でトップ4シードを外れるのは2002年以来というフェデラーは、カルロス・ベルロク(30歳、アルゼンチン)に6-3、6-2、6-1のストレートで勝利、グランドスラム2回戦での通算成績を50勝1敗とした。唯一の敗戦は、今年のウィンブルドンで喫していた。
「勝てるならストレートで勝って、自信をつかみたいと思っていた試合だった」と試合後にコメントしたフェデラー。今季ここまで32勝11敗、獲得しているタイトルはわずか1と低調なシーズンとなっているが、2004年から5連覇を達成した今大会での復活を目論む。
この日のナイトセッションに登場したナダルは、世界ランキング134位のロゲリオ・ドゥトラ・シルバを全く寄せ付けない内容で6-2、6-1、6-0の圧勝、まったく危なげない勝ち上がりとなった。
「昼でも夜でもアーサー・アッシュ・スタジアムでプレーするのは良い気分だね。今日は3年ぶりのナイトセッションだけど、素晴らしい気分さ」と久しぶりのニューヨークでの試合についてナダルが語ったように、この日は終始にわたってシルバを圧倒、2010年以来のタイトルに向けて好調をアピールした。
フェデラーとナダルはこれまで31回の対戦を経ている。ことグランドスラムに限っても、2005年の全仏オープン準決勝から数えて10度も対戦をしている。しかし、なぜか今大会に限っては1度も対戦したことがない両者。このまま順当にいけば準々決勝で、初めてのニューヨーク決戦となる。
この他の上位陣も順当に勝ち上がっており、昨年のベスト4で第4シードのダビド・フェレール(31歳、スペイン)、第8シードのリシャール・ガスケ(27歳、フランス)、第10シードのミロシュ・ラオニッチ(22歳、カナダ)らが3回戦に進んでいる。