4日、テニスのグランドスラムである全米オープンは大会10日目に女子シングルス準々決勝2試合を行い、第2シードのビクトリア・アザレンカ(24歳、ベラルーシ)がダニエラ・ハンチュコバ(30歳、スロバキア)を6-2、6-3で下したほか、フラビア・ペンネッタ(31歳、イタリア)が第10シードのロベルタ・ビンチ(30歳、イタリア)に6-4、6-1で勝利、それぞれベスト4進出を決めた。
3回戦と4回戦ではともに第1セットを落としていたアザレンカ。この日は両者併せて10度のサービスブレークという荒れた試合内容だったが、最後の最後でブレークに成功したアザレンカがベスト4の切符を手に入れている。
「(サービング・フォー・ザ・マッチで)とても簡単なボールを打ってしまい、彼女のプレーをさせてしまいました。あそこで締めなきゃと感じていましたが、マッチポイントすらありませんでした。もう少し丁寧にプレーして、試合を終わらせるべきでした」
これで今大会の女子シングルスのベスト4で、唯一の20代となったアザレンカ。16歳の時からツアーを転戦している彼女は「自分の実年齢よりも年上のように感じる」と言いつつも、「まだまだ自分は若い世代と思っている」とコメントを残した。
くしくもイタリア勢同士の対戦となったもう一方の試合では、イタリア人女性として初のトップ10として名を残しているペンネッタが、イタリア人選手として史上初となる全米オープン決勝進出にリーチをかけた。過去には3度のベスト8を記録しているペンネッタだが、今大会は「ここでのプレーを楽しんでいるだけ」と無欲のプレーが功を奏したのか、この日の試合を含め、4人のシード選手を撃破している。
お互いをよく知る同士の対戦だけに「最初は良いプレーではなかった」ながらも、第1セットを奪ったあとは「少しリラックスできた」したペンネッタ。しかし、「どちらにとっても辛い試合でした」と親友を気遣った。
ドローの反対側では、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(31歳、米国)と第5シードの李娜(31歳、中国)が前日の試合でベスト4進出を決めている。