23日、女子テニスツアーのプレミア大会である東レ パン・パシフィック・オープンはシングルス1回戦を行い、クルム伊達公子(42歳)がアナスタシア・ロディオノワ(31歳、オーストラリア)に6-2、4-1とリードしたところでロディオノワが棄権、2回戦に進出した。また、森田あゆみ(23歳)、土居美咲(22歳)ら日本勢も2回戦に進出したが、予選を突破した尾崎里紗(19歳)は敗退した。
先週のソウル大会でベスト8に進出する活躍を見せていたクルム伊達。この日は世界ランク145位と格下の相手に対し序盤からポイントを重ね、3-0とリードを奪う。第1セットを先取したあともペースを崩すことなくリードを広げるクルム伊達、最後は13ポイントを連取して4-1とリードしたところでロディオノワが棄権、今大会ではマリア・シャラポワを破った2010年以来となる初戦突破を決めた。
腰に不安を抱える森田であったが、この日はメリハリを効かせたプレーが功を奏し、ローラ・ロブソン(19歳、英国)に7-6(4)、6-3のストレートで勝利。勝利後には「勝てるとは思わなかった」と、うれし涙で試合を締めくくった。
今大会にワイルドカードで出場している土居は、世界ランク55位のバルバラ・レプチェンコ(27歳、米国)に6-7(3)、6-0、7-5の逆転で勝利。最終セットはゲームカウント3-5から4ゲームを連取した。
その一方、予選を勝ち上がってプレミア大会本戦出場という大きなチャンスを掴んだ尾崎は、世界ランク37位の彭帥(27歳、中国)の前に2-6、1-6で敗れている。