26日、女子テニスの東レ パン・パシフィック・オープンはシングルス準々決勝が行われ、2011年のウィンブルドン女王である第7シードのぺトラ・クビトバをはじめ、ビーナス・ウィリアムズ、第4シードのキャロライン・ウォズニアッキ、第5シードのアンゲリク・ケルバーらが勝利、ベスト4が出揃った。
ベスト4一番乗りを決めたのは、センターコート第2試合に登場したビーナス。その相手は、ノーシードながらも3回戦では元世界ランク1位のエレナ・ヤンコビッチをストレートで下してきた19歳のユージェニー・ブシャール。試合序盤は勢いで押すブシャールが3-1とリードを奪うが、そこは元女王ビーナス。一気に7ゲームを奪う猛攻で第1セットを先取する。
第2セットもそのままビーナスが押し切るかに思われたが、ここから試合は均衡状態となり、タイブレークの末にブシャールが奪い返し、セットオールに。しかし、第3セットではギアを挙げたビーナスがブシャールを引き離し、6-3、6-7(4)、6-3と3時間2分で勝利を収めた。
3回戦でもフルセットの接戦を制していたビーナスは「本当に驚いています。勝利を目指して、思い切ってプレーをする、この気分が大好きです」とここまでのパフォーマンスを評価している。
続いてベスト4入りを決めたのは、元世界ランク1位でもあるウォズニアッキ。3回戦で第12シードのサマンサ・ストーサーを破ったルーシー・サファロバを2-6、6-3、6-2の逆転で破り、優勝した2010年以来となる今大会ベスト4進出を決めた。
前日の悪天候により、この日に3回戦を行った同士の対戦となった第4試合では、クビトバが序盤の接戦を抜け出しスベトラナ・クズネツォワを6-4、6-1のストレートで撃破した。
この日最後の試合では、一昨年に優勝、昨年は準優勝と今大会と抜群の相性を誇る第2シードのアグニエシュカ・ラドワンスカをケルバーが6-4、6-4で下し、2年連続となるベスト4進出。ケルバーは今大会では2年連続でラドワンスカに敗れており、会心の勝利でリベンジに成功した。
この結果、27日に行われる準決勝では、ビーナスがクビトバと、ウォズニアキがケルバーと決勝進出をかけて対戦する。