6日、男子テニスツアーの楽天ジャパンオープンはシングルス決勝が行われ、第1シードのフアンマルティン・デルポトロ(25歳、アルゼンチン)が第3シードのミロシュ・ラオニッチ(22歳、カナダ)を7-6(5)、7-5のストレートで下し、今季3勝目となるタイトルを手に入れた。
今大会ここまで全てのサービスゲームをキープしてきたラオニッチに対し、デルポトロは3本のブレークピンチを切り抜けるなど我慢のテニスで対抗。第1セットはタイブレークに突入する。そのタイブレークでは、ラオニッチが痛恨のダブルフォルトを犯しデルポトロにセットポイントのチャンスが訪れると、ワンチャンスを生かしてセットを先取する。
第2セットもお互いにサービスキープをする展開となるが、ラオニッチのサーブとなった第11ゲーム、デルポトロが0-40と千載一遇のチャンスを迎えると、3本目のチャンスでついにラオニッチのサービスゲームをブレークする。その後は第12ゲームをキープしたデルポトロがそのまま勝利。通算16勝目となるタイトルとともに、ツアー最終戦出場に向けて大きなポイントを獲得した。
「最後の2ゲームは本当に良いプレーが出来ました。彼のファーストサーブを全てリターンできました」とデルポトロは今大会、初戦からフルセットの接戦を強いられるなど、決して順調な勝ち上がりではなかったが「試合を重ねるごとに調子が上がっていく、素晴らしい1週間でした」と、大会を振り返った。
一方で敗れたラオニッチは、今大会で2年連続となる準優勝となった。昨年の決勝で、ラオニッチは錦織圭にフルセットで敗れていた。また敗れたものの、今年の今大会でラオニッチが許したサービスブレークはわずかに1度だけだった。