23日、イスタンブールで開催されている女子テニスツアーのファイナル、WTAチャンピオンシップは大会2日目にシングルス3試合を行い、エレナ・ヤンコビッチ(28歳、セルビア)がビクトリア・アザレンカ(24歳、ベラルーシ)を6-4、6-3のストレートで破った。

「ここイスタンブールでアザレンカに勝つなんて、信じられません」と試合後にコメントしたヤンコビッチは、元世界ランク1位ながらも対トップ4との対戦で17連敗を喫しており、およそ3年半ぶりに上位選手からの勝利をもぎとった。

この日は試合を通して13本しか凡ミスを犯さなかったヤンコビッチに対し、アザレンカは30本のウィナーを決めた一方で40本ものミスを犯していた。

今大会の第1シードであるセリーナ・ウィリアムズ(32歳、米国)はこの日、第3シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(24歳、ポーランド)を6-2、6-4のストレートで撃破、ラウンドロビン2勝目を挙げ、ベスト4進出に大きく前進した。

この日の勝利で対ラドワンスカ戦での戦績を8勝0敗としたセリーナは「簡単ではなかったわ。シーズンの終わりで、少し疲れていたけど、第2セットは本当に頑張りました」と、決して楽な試合ではなかったとした。

8人の選手が2つのグループに分かれてベスト4の座を争う今大会、2連勝でレッドグループの首位に躍り出たセリーナは、ペトラ・クビトバ(23歳、チェコ)との対戦に全勝での4強入りをかける。セリーナとクビトバの対戦成績は、セリーナの4勝0敗。

もう1試合では、リー・ナ(31歳、中国)がサラ・エラニ(26歳、イタリア)に6-3、7-6(5)で勝利。リー・ナとエラニの対戦は今回で通算6度目のことだったが、いまだエラニは1セットすらリー・ナから奪えていない。

「最初の試合はいつもタフです」とリー・ナ。「今日のサラはとてもファイトしていました。私のマッチポイントの時でも、彼女はコート上であきらめていませんでした。ですから、今日の試合に勝てて満足です」

今大会は女子テニスツアーでの年間上位8名のみが出場でき、その8名が2つのグループに分かれてラウンドロビン(総当たり)方式の予選を行う。各グループ上位2名が決勝トーナメントに進出し、今年最後のビッグタイトルを争う。また、今大会は1勝毎に賞金が加算される方式となっている。

WTAチャンピオンシップ

レッドグループ

セリーナ・ウィリアムズ 2勝0敗
アグニエシュカ・ラドワンスカ 0勝2敗
ペトラ・クビトバ 1勝0敗
アンゲリク・ケルバー 0勝1敗

ホワイトグループ

ビクトリア・アザレンカ 1勝1敗
リー・ナ 1勝0敗
サラ・エラニ 0勝2敗
エレナ・ヤンコビッチ 1勝0敗