24日、イスタンブールで開催されている女子テニスツアーのファイナル、WTAチャンピオンシップは大会3日目にシングルス3試合を行い、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(32歳、米国)がペトラ・クビトバ(23歳、チェコ)に6-2、6-3のストレートで快勝、ラウンドロビンを3戦全勝で突破しベスト4進出一番乗りを決めた。

オープニングゲームでいきなり3本ものブレークピンチに直面したセリーナだったが、このピンチを切り抜けると、その後は自分のペースで試合を進め、試合を通して27本のウィナーを決めると、クビトバに一度もブレークを許さず、72分でベスト4進出を勝ち取った。

「今日はアグレッシブでした。ペトラもアグレッシブでしたが、サーブの調子が本当に良かったわ」と自ら語ったように、この日のセリーナは、試合を通して11本ものサービスエースを決め、クビトバに反撃のチャンスを与えなかった。

この試合の結果、レッドグループはセリーナが3連勝でベスト4進出。一方のクビトバは1勝1敗となり、次戦のアンゲリク・ケルバー(25歳、ドイツ)との対戦に決勝トーナメント進出をかける。初戦でビーナスに敗れていたケルバーは、第3シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ(24歳、ポーランド)に6-2、6-2で勝利、ベスト4へ望みをつないでいる。

クビトバとケルバーは今年の東レPPOの決勝でも対戦しており、その時はクビトバはフルセットでケルバーに勝利、自身11個目となるツアータイトルを手にしていた。

この日はホワイトグループの1試合が行われ、リー・ナ(31歳、中国)がエレナ・ヤンコビッチ(28歳、セルビア)に6-3、2-6、6-3のフルセットで勝利、2連勝でグループ首位に躍り出た。

2時間を超えるシーソーゲームに勝利したリーは「今日の試合は技術の問題ではありませんでした。今日はお互いに信じられないようなプレーでしたから、心の戦いでした。勝てて本当に満足しています」と、苦しい戦いだったことを吐露した。

グループ首位となったリーだが、いまだベスト4進出は決まっておらず、金曜日に行われる2試合の結果次第では1勝1敗としているビクトリア・アザレンカ(24歳、ベラルーシ)とヤンコビッチにも準決勝進出の可能性が残されている。

WTAチャンピオンシップ

レッドグループ ラウンドロビン勝敗 得失セット数 順位
セリーナ・ウィリアムズ 3勝0敗 6-0 1
アグニエシュカ・ラドワンスカ 0勝3敗 0-6 4
ペトラ・クビトバ 1勝1敗 2-2 3
アンゲリク・ケルバー 1勝1敗 2-2 2
ホワイトグループ ラウンドロビン勝敗 得失セット数 順位
ビクトリア・アザレンカ 1勝1敗 2-2 3
リー・ナ 2勝0敗 4-1 1
サラ・エラニ 0勝2敗 0-4 4
エレナ・ヤンコビッチ 1勝1敗 3-2 2