橋本総業ホールディングス株式会社(橋本総業HD)と、公益財団法人吉田記念テニス研修センター(TTC)が「テニスを通して『安心安全な地域づくり』『全ての人に健康と福祉』を創出する」というテーマのもと、2021年度に開始した協働事業の第5弾となる車いすテニス体験会を、3月15日、千葉県柏市のTTC「hat dome」にて開催した。

当日は、橋本総業HD所属の森崎可南子プロとコーチで元プロテニスプレーヤーの小畑沙織氏、そしてプロ車いすテニス選手でパラリンピアンの齋田悟司プロが指導にあたり、健常の参加者は、普段は同時に聞くことのできない、健常プロと車いすプロ選手の話を聞きつつ、車いすの操作や、実際にラケットを手に車いすテニスに挑戦した。

車いすでのテニスを体験した森崎プロ

このイベントを体験した小学4年生の女の子は、「車いすテニス車の操作がとても難しかったけれど、とても楽しかった。ラケットを持ってボールを打つことが、とても難しく、あと一歩で届くのに届かないこの挑戦が楽しかったです」と、貴重な体験への感想を述べる。

指導にあたった、齋田プロ、森崎プロからは「健常のプロと車いすプロが垣根を越えて一緒にコーチングをする機会は今までになく、今後もこのような機会を積極的に作り、共生社会の実現に向けタッグを組んでいきたい」という言葉が寄せられた。

また、小畑氏は、現役プロ選手らの、意識の変化について語る。
「コロナ禍において、当社の選手たちは年間を通したこの協働事業にて、社会貢献の意識が高まり、アスリートとして恵まれた環境でプレーができていることへの感謝と、日頃からの応援してくださる方々へ素晴らしいプレーで恩返しができるよう頑張って欲しい」

参加者とボールを打ち合う元プロの小畑氏

障がいの有無に関わらず、テニスでつながることによって、多様性についての理解を深め、共生社会の実現に向けたこの企画は、新しい取り組みとして、今後も続いていく予定だ。

 

情報、写真提供/公益財団法人吉田記念テニス研修センター