8月7日、アメリカ、ワシントンDCで行われているATP500 「シティ・オープン」。
格上を連破し決勝に進出した西岡良仁 (ミキハウス)だったが、ウィンブルドン準優勝のニック・キリオス(オーストラリア)に4-6、3-6のストレートで敗れた。
ランキング的には予選からプレーしなくてはいけなかった西岡良仁だが、欠場者が出て本戦入り、前日の準決勝では世界8位、第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア、8位)を6-3、6-4で破るなど、1回戦から格上プレーヤー達を次々と破り快進撃を続けていたが、6日間連続の6試合はきつかった。
「トロフィーは取れなかったけど、ベストを尽くした。
素晴らしい1週間だった。
今年の初めは引退も考えるほどの最悪の状態だったが、
トップ選手と戦うことができ、
ようやく自信を取り戻しツアーに戻れる」と西岡良仁。

西岡良仁
全豪オープン後は「引退」の言葉も

西岡の最高ランキングは2020年2月24日の48位。
ここからと言う時期に新型コロナウイルスの感染拡大とともに、ツアーは中断。
再開されたが、ジャパンオープンなどアジアのツアーは無くなり、ツアー転戦も難しくなった。
今年1月の全豪オープン1回戦で敗れるとランキングは123位となってしまう。
「気持ちが持たない、このまま結果が出ないなら、残り2年で引退」とまで精神的に落ち込んだ。(当時の西岡良仁Twitter
全豪オープン1回戦敗退後はそのまま日本に帰らずアメリカで行われているツアー下部大会のチャレンジャーなどでプレーする。西岡良仁全成績
そんな苦労を乗り越え、元気でユニークな西岡良仁が戻ってきた。
西岡vsキリオス 決勝ハイライト動画

準優勝の西岡良仁
2日後にはカナダ オープン1回戦

西岡の次のトーナメント参戦予定はATP1000「カナダ オープン」。
カットは50位なので、西岡は予選からプレーしなくてはいけなかったが、4強に残ったことによりSE(前週のツアー好成績特例)でストレートイン。決勝の表彰式後カナダ、モントリオールに直行、8月9日(火)には1回戦でツアー3勝、33歳のベテランプレーヤーB・ペール(フランス)、と対戦する。(本戦ドロー

ATP500 Citi Open
開催日:8/01 - 8/07 2022
会場: Rock Creek Park Tennis Center
現地時刻(時差 -13時間)
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ランキング的には予選からプレーしなくてはいけないかもしれない状況で日本からワシントンDCに旅立った西岡。幸運にも本戦にストレートイン。
<<1回戦>>
前週のATP250アトランタ大会で準優勝のJ・ブルックスビー(37位)を破る。
<<2回戦>>
ATP250アトランタ大会で優勝した第11シードのA・デミノー(オーストラリア)をマッチポイントを握られながらも逆転勝ち。
<<3回戦>>
ジュニア時代から1度も勝ったことのない第7シードのカレン・カチャノフ(24位、ロシア)を7-6(2)、7-6(1)で破りベスト8進出。
<<準々決勝>>
第16シードのダニエル・エバンズ(イギリス)を3時間35分の激闘の末、7-6(5)、4-6、7-5で破り、ベスト4進出。(エバンス戦ハイライト動画
<<準決勝>>
第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア、8位)を6-3、6-4のストレートで下し、ATP500初の決勝進出を果す。
「まさかの決勝進出。
6日間連続試合で最後の6試合目。頑張ってきます」


ルブレフ戦 ハイライト動画(西岡の試合は4:00ごろから)

シングルスドロー net版
シングルスドロー PDF
ダニエル太郎、綿貫陽介予選突破!
予選ドロー

西岡良仁 キリオス


2022/08/01付 全日本人 男子ATPランキングでは96位の西岡良仁、準優勝したことにより
最新予想ATPランキング(毎日更新)では54位にカンバック。

記事:塚越亘/塚越景子 Photo:ATP500 Citi Open