16日、オーストラリアのメルボルンで開催されているテニスのグランドスラムである全豪オープンは女子シングルス2回戦が行われ、奈良くるみ(22歳)が第32シードのマグダレナ・リバリコワ(25歳、スロバキア)を6-4、6-3のストレートで破り、昨年の全米オープンに続き、グランドスラム3回戦進出を決めた。

この日の現地は午前中から酷暑に見舞われ、アウトコートで予定されていた試合には全てエクスストリーム・ヒート・ポリシーが適用されて中断。この試合も、開始が大幅に遅れていた。

日が暮れてから開始されたこの試合、第1セットで奈良は2本あったブレークチャンス全てをものにするなど、レシーブ時の獲得ポイントはリバリコワの15本を下回る10本だったものの、チャンスをしっかりと決めてリードを奪う。

第2セットに入っても試合の主導権を失わなかった奈良は、効率よくポイントを重ねて2度のブレークに成功すると、ついにその瞬間が訪れる。第9ゲームで奈良がマッチポイントを迎えると、数回のラリーの末にリバリコワが放ったボールがラインを割りゲームセット。1時間23分で嬉しい3回戦進出となった。

3回戦で奈良は、第8シードのエレナ・ヤンコビッチ(28歳、セルビア)と対戦する。ヤンコビッチはこの日、森田あゆみ(23歳)にストレート勝ちしている。また1回戦でヤンコビッチは、土居美咲(22歳)に勝利しており、これで3試合連続で日本勢との対戦となった。

奈良とヤンコビッチは昨年の全米オープン3回戦でも対戦しており、その時は6-4、7-6(7)の接戦でヤンコビッチが勝利していた。

全豪オープン

女子シングルス
2回戦

○奈良くるみ 6-4 6-3 ●マグダレナ・リバリコワ[32]
○エレナ・ヤンコビッチ[8] 6-2 6-0 ●森田あゆみ

1回戦

○奈良くるみ 7-5 4-6 6-3 ●ポン・シュアイ
○森田あゆみ 6-2 7-6(5) ●ナディヤ・キチェノク
○エレナ・ヤンコビッチ[8] 6-1 6-2 ●土居美咲
○べリンダ・ベンチッチ 6-4 4-6 6-3 ●クルム伊達公子