23日、オーストラリアのメルボルンで開催されているテニスのグランドスラムである全豪オープンは車いすテニス部門の男子シングルス準決勝が行われ、第1シードの国枝慎吾(29歳)が2012年チャンピオンのマイケル・シェファーズ(31歳、オランダ)に6-0、6-0で完勝、7度目となる全豪制覇に王手をかけた。
国枝が肘の怪我で欠場した2012年に今大会を制したシェファーズと、全豪では負けなしの国枝。タイトルホルダー同士の対戦だったが、両者の差は歴然だった。わずか5ポイントしか失わず国枝が第1セットを先取する。第2セット第5ゲームでは、15-40とブレークのピンチもあった国枝だが、ここを切り抜けると、第6ゲームをブレークしてゲームセット。わずか41分の完勝で、通算7勝目に王手をかけた。
2007年から今大会のシングルス全勝を続けている国枝は、決勝でグスタボ・フェルナンデス(20歳、アルゼンチン)を迎え撃つ。世界ランク5位のフェルナンデスは、第2シードのステファン・ウデ(43歳、フランス)を6-1、7-6(4)で下し、自身初となるグランドスラム決勝進出を果たしている。
女子シングルス準決勝では、第2シードの上地結衣(19歳)がイシュケ・グリフォエン(28歳、オランダ)に6-3、0-6、6-4のフルセットで競り勝ち、自身初のグランドスラム決勝進出を決めた。
前哨戦では単複2冠を達成している上地は、決勝で第1シードのザビーネ・エラブロック(38歳、ドイツ)とタイトルを争う。エラブロックはこの日、ジョーダン・ウィリー(21歳、英国)を6-1、6-1で下し、決勝進出を決めている。
この日は車いすテニス部門のダブルスも開幕し、第1シードの国枝/ウデ組がヨアキム・ジェラルド(25歳、ベルギー)/アダム・ケラーマン(23歳、オーストラリア)組に6-1、6-4で快勝、国枝は7度目の単複2冠に王手をかけた。
女子ダブルスでは、第1シードの上地/ウィリー組がエラブロック/ゴサツォ・モンジェーン(27歳、南アフリカ)組に6-4、7-6(4)で勝利、上地も国枝に続き、単複2冠に王手となった。