28日、2月8日にアルゼンチンで行われるフェドカップ・ワールドグループIIの1回戦に出場する日本代表選手が発表され、奈良くるみ(22歳)、土居美咲(22歳)、青山修子(26歳)、そして尾﨑里紗(19歳)が名を連ねた。クルム伊達公子(43歳)、森田あゆみ(23歳)は選出されず、唯一の10代である尾崎は今回が初の代表となる。

今回の対戦でエースとしての役割を期待されるのは、世界ランク64位と現在、日本人女子のトップに立った奈良。奈良は昨年の全米オープンで予選から3回戦に進出すると、10月のHPオープンでベスト4に進出。今シーズンに入っても、全豪オープンでも3回戦に進出するなど、トップ100の壁を破って以降は順調に勝ち星を重ねている。

シングルス2として期待されているのが、奈良とジュニア時代から切磋琢磨してきた世界ランク101位の土居。奈良よりも早くにトップ100に定着していた土居は、昨年の全豪オープンからすべての四大大会の本戦に出場しており、今回のメンバーの中では最も世界のレベルでもまれてきた経験もある。またダブルスにも積極的に挑戦しており、昨年の南京女子オープンではタイトルも獲得している。

奈良と土居は、ジュニア時代にダブルスを組んでいたこともあり、ウィンブルドンジュニアで準優勝の好成績を残している。

チーム最年長となった青山は、ダブルス世界ランク36位と、2勝2敗で勝敗がもつれたときに行われるダブルスでの活躍が期待される。昨シーズン、青山はクアラルンプール大会とワシントン大会でWTAツアー優勝、ウィンブルドンではベスト4に進出するなど、ダブルスでの実績は日本人選手で随一となっている。

今回、初の代表選出となった世界ランク170位の尾﨑は、プロとして初めてフルにツアーを転戦した昨シーズンは300位台でスタートだったが、全米オープンで初のグランドスラム予選に挑戦すると、その後はツアー大会に予選から出場するなど高いレベルに戦いの場を移している。今年の全豪オープンは予選から出場し、予選決勝で惜しくもフルセット負けを喫していた。

日本とアルゼンチンの対戦は、2月8日(土)と9日(日)にブエノスアイレスにあるピラーラ・テニスクラブで行われる。使用するサーフェスは、クレーコートとなっている。