4日、南米のチリで行われているロイヤル・ガード・オープンはシングルス1回戦が行われ、予選から勝ち上がってきたダニエル太郎(21歳)が、同じく予選上がりのトーマス・ベルッチ(26歳、ブラジル)を6-3、6-3のストレートで破り、2回戦に進出した。
世界ランク226位のダニエルは今大会に予選から出場、前日には世界ランク114位のファクンド・アルグエッロ(21歳、アルゼンチン)との2時間を超える接戦に競り勝ち、見事にツアー大会の本戦に初出場を果たしていた。
第1セットでは3度のブレークに成功し、元世界ランク21位のベルッチからセットを先取したダニエルは、第2セットでは1度も相手にブレークを許さず、1時間30分で2回戦進出を決めた。
今年の全豪オープン予選決勝でもベルッチと対戦していたダニエルだが、その時はストレート負けでグランドスラム初出場を阻まれており、今回の対戦で見事なリベンジとなった。
ダニエルはアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフで、ニューヨークで生まれて日本で育ち、13歳の時にスペインに移ってから世界ランク5位のダビド・フェレール(31歳、スペイン)や元世界ランク1位のマラト・サフィンなどが所属していたアカデミーでテニスの腕を磨き、2010年にプロ転向を果たしていた。
プロ転向直後は主にツアー下部大会であるフューチャーズ大会を中心にツアー生活を送っていたが、ここ数年はもう1ランク上となるチャレンジャー大会を主戦場にしており、今大会でついにトップレベルの本戦に手が届いた。
今年の全豪オープンからグランドスラムの予選にも挑戦しているダニエルは、2回戦で第8シードのフェデリコ・デルボニス(23歳、アルゼンチン)とベスト8進出をかけて対戦する。
ロイヤル・ガード・オープン
シングルス
1回戦
○ダニエル太郎 6-3 6-3 ●トマス・ベルッチ
予選3回戦
○ダニエル太郎 4-6 6-4 6-4 ●ファクンド・アルグエッロ
予選2回戦
○ダニエル太郎 7-5 6-1 ●ペレ・リバ
予選1回戦
○ダニエル太郎 6-4 6-2 ●ジェラルド・メルツァー