6日、南米チリのビニャ・デル・マールで開催されている男子テニスツアーのロイヤル・ガード・オープンはシングルス2回戦が行われ、予選から勝ち上がってきたダニエル太郎(21歳)が第8シードのフェデリコ・デルボニス(23歳、アルゼンチン)を1-6、7-6(5)、7-6(7)の大逆転で下し、自身初となるツアー大会でのベスト8進出を果たした。

対戦相手のデルボニスは世界ランク61位、昨シーズンはハンブルグ大会で元王者ロジャー・フェデラー(32歳)にも勝利している。対するダニエルは、2010年のプロ転向以降、トップ100と対戦するのは今回がわずか5度目のことで、過去4度の対トップ100では1勝3敗と負け越している。

そのダニエルは第1セット、デルボニスに2度のブレークを許してしまいセットを落としてしまう。しかし、第2セットは7本のブレークチャンスのうち5本を切り抜ける粘りのプレーでタイブレークに持ち込み、セットを奪取する。第3セットのタイブレークでは6-7と相手に1本のマッチポイントがあったが、そのピンチを切り抜け、2時間51分で大きな勝利を手にした。

「本当に良いプレーができているし、とても楽しめている」と自らの調子を語ったダニエル。「こんな結果を残したのは初めてのこと。出来たら、これからも良い結果を残したい。忘れられない1週間になりました」

今大会終了後に発表される世界ランキングで、自己最高の214位を更新することが決定的となったダニエルは、準々決勝で世界ランク18位、今大会第3シードのニコラス・アルマグロ(28歳、スペイン)と対戦する。

「アルマグロのようにランキングが高い選手とは対戦したことがない」と語ったダニエルだったが、「負けるつもりではないけれど、この試合から多くを学びたい。楽しんで、小さなチャンスをいかしたい」と、自身初となる世界トップ選手との対戦に意欲を燃やした。

予選で3試合を勝ち抜いているダニエルは、1回戦で2010年の今大会チャンピオンであるトーマス・ベルッチ(26歳、ブラジル)を破っている。

ロイヤル・ガード・オープン

シングルス
2回戦

○ダニエル太郎 1-6 7-6(5) 7-6(7) ●フェデリコ・デルボニス

1回戦

○ダニエル太郎 6-3 6-3 ●トマス・ベルッチ

予選3回戦

○ダニエル太郎 4-6 6-4 6-4 ●ファクンド・アルグエッロ

予選2回戦

○ダニエル太郎 7-5 6-1 ●ペレ・リバ

予選1回戦

○ダニエル太郎 6-4 6-2 ●ジェラルド・メルツァー