テニスジュニアの最高峰を決する「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024」の記者会見が、6月4日(火)、JAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREにて行われた。

従来の12〜18歳の2歳刻みの年代別に加え、今年から10歳以下のグリーンボール大会、そして車いす部門が新たに加わっての開催となる。

会見では土橋登志久(日本テニス協会専務理事)氏より「多様性と調和の大会を楽しみにしています」と冒頭の挨拶の後、奈良くるみトーナメントディレクターより大会概要の説明、そして新たに大会アンバサダーに就任した国枝慎吾氏より、コメントが述べられた。

左から奈良くるみトーナメントディレクター、国枝慎吾アンバサダー、土橋登志久日本テニス協会専務理事

「車いすテニスは、健常者と障がい者の垣根を越えた活動が最もしやすいスポーツです。グランドスラムの会場で、車いす部門が同時開催されることで盛り上がるように、日本も共同開催ができるようになってきました。全日本ジュニアに車いす部門ができることによって、選手にとっても最大目標となる大会にしていきたいです」

車いす部門の大会方式はグループに分かれてラウンドロビンを行い、上位1、2位が決勝トーナメントへ進出する。出場者は申し込み選手の中からランキング等も考慮して選抜される。期間は9月4日〜6日まで。

また、全日本ジュニアでは各年代の優勝選手とフェアプレー賞に選ばれた選手に、副賞としてIMGアカデミーにおけるテニスキャンプが授与されるが、車いすテニスもそれにあたり、優勝者、フェアプレー賞の2名が選抜される。

国枝氏は副賞のパネルに「アメリカで待ってるぜ!」と書き込み、「ジュニア時代の目標として定めてもらい、海外へつながる選手が出てくることを望みます」と、期待を寄せた。

■ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024■
8月26日~9月6日
有明テニスの森公園テニスコート

取材・写真/保坂明美(Tennis.jp)