
現地3月5日 グランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会 「BNP パリバ・オープン」。シングルス1回戦が行われ、錦織圭(ユニクロ)はJ・ムナル(スペイン)を6-2、5-7、7-6(3)で下し、2回戦に進出した。予選を突破した綿貫陽介(SBCメディカルG)もA・ブブリク(カザフスタン)を6-3、3-6、6-3で破り、昨年9月の上海マスターズ以来となるツアー本戦勝利を挙げた。一方、大坂なおみ(フリー)はC・オソリオ(コロンビア)に4-6、4-6のストレートで敗れた。内島萌夏(安藤証券)は、2021年USオープン優勝者のE・ラドゥカヌ(イギリス)と6日に対戦する。男子ATPツアーはU-NEXTで生放送。見逃し視聴も可。
錦織圭痙攣にも勝利
3時間の激闘
錦織は痙攣にも打ち勝ち、3時間(正式には2時間57分28秒)の熱戦を制した。
対戦相手は、ナダル・アカデミーで14歳から20歳まで腕を磨いた世界ランキング58位のムナル。ナダルのようにどんなボールにも食らいつく、粘り強いプレーをするレフティーだ。試合は序盤からタフな展開となった。最初の2ゲームだけで10分以上かかったが、しかし錦織が4-0と好スタート。第1セットを6-2で先取した。第2セットでは先にサーブを落とし、ブレークの応酬に。5回のセットポイントを凌いだものの、5-7で落とした。
ファイナルセット1-1の場面で、なんと錦織に痙攣が発生。歩くのも難しそうな状態となり、第3ゲームでメディカル・タイムアウトを取る。この時点で試合時間はすでに2時間を超えていた。錦織は攻め急がず、少しペースを落として相手に合わせるようにプレーした。坂井忠晴トレーナーは、試合を横目で見ながら痙攣を治すためのスペシャルドリンクを調合。
「簡単ではなかった。フィジカル的に苦しみ、諦めそうになった。かなり酷い痙攣に見舞われたが、最後まで戦い抜こうと思い、戦い抜いた」試合後のオンコートインタビューで錦織はそう語った。1995年USオープン1回戦、松岡修造vs.コルダ戦での痙攣、さらにはマイアミ・オープンやBJKカップでの伊達公子の痙攣——。それらにも劣らぬ壮絶なバトルだった。2回戦で錦織は、第18シードのウーゴ・アンベール(フランス)と対戦する。。U-NEXTで生視聴可能。
綿貫陽介見事勝利
2回戦は第19シード
綿貫は昨年1月に膝を負傷し、2月にツアーを離脱。9月に復帰したものの、全豪オープンやツアーでは予選敗退が続いていた。今大会はプロテクトランキングを利用し、予選から出場。予選では第1シードを破るなどし、本戦入りを果たした。1回戦では、シナーやズベレフにも勝利した経験があり、最高ランキングは17位に達した A・ブブリクと対戦。試合はファイナルセットにもつれたが、第8ゲームをブレークし勝利。2回戦では第19シードのトマーシュ・マハツ(チェコ)と対戦する。U-NEXTで生視聴可能。
綿貫陽介の試合は10:30より(https://youtu.be/XDZ_9IYJ6DM)
96ドロー: 128のドローをベースにトップ32名は1回戦がなくシードされ、2回戦から
会場: Indian Wells Tennis Garden
時差: 現地時刻
(時差 -17時間, 3/9より夏時間 -16時間)
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日本男子トップ300
錦織圭71位 綿貫陽介272位
65位 西岡良仁(ミキハウス)
76位 錦織圭(ユニクロ)
116位 ダニエル太郎(エイブル)
146位 望月慎太郎(木下グループ)
160位 内山靖崇(積水化学工業)
181位 トゥロター・ジェームズ(Shink)
192位 島袋将(有沢製作所)
197位 清水悠太(三菱電機)
228位 野口莉央(明治安田)
2025/03/03付 全日本人男子ATPランキング
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記事:塚越亘/塚越景子 photo協力:BNPパリバ・オープン Supported by HAT