
現地3月15日、ATPチャレンジャー大会「アリゾナ・テニス・クラシック」。この大会はツアー下部の大会ながら、ATP1000マスターズ「BNPパリバ・オープン」の1・2回戦敗退者らが参戦し、レベルの高い戦いが繰り広げられている。準決勝が行われ、錦織圭(ユニクロ)が18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル)に3-6, 3-6で敗れ、決勝進出を逃した。フォンセカは昨年12月、20歳以下のトップ選手8名が競う「Next Gen ATPファイナルズ」で優勝。さらに今年2月のATP250ブエノスアイレスではツアー初優勝を果たしている。(18歳5ヶ月26日での優勝はATPツアー史上10番目の若さ。ちなみに錦織は2008年、デルレイビーチ・オープンを18歳1ヶ月19日で制し、5番目の記録を持つ)。試合はレベルの高い攻防が続いたが、第1セットは第5ゲームで錦織がサービスをブレークされ、そのまま落とす。第2セットも粘りを見せたものの、なかなかチャンスをつかめず、将来「世界トップ5入り」が期待されるフォンセカにストレートで敗れた。
「子供のころ、錦織圭のプレーを見ていた。本当に光栄だし、今日の勝利はとても嬉しい」とフォンセカ。もう少し万全な状態の錦織が、18歳の新鋭と対決する姿を見たかった。
錦織圭準々決勝「雨の中」
勝利するが準決勝に影響を及ぼす
錦織は今大会、1回戦で第6シードのルカ・ナルディ(21歳・イタリア)を6-4, 6-3で破り、2回戦ではミハイル・ククシュキン(カザフスタン)の途中棄権により6-3, 2-1retで勝利。
準々決勝では第2シードのフラビオ・コボッリ(22歳・イタリア)と対戦し、第1セットを5-2とリードする快調なスタートを切った。しかし、アリゾナでは珍しい雨による約40分の中断。この中断で「流れ」が止まり、セットを6-2で取ったものの、第2セットは4-5でサービスをブレークされ落とす。ファイナル・セットでも5-2から粘られつつも、4度目のマッチポイントをものにし、6-2, 4-6, 6-4で苦労して勝利した。雨の中断も含め3時間に及ぶこの試合を含め、1回戦から4試合連戦となったことで、疲労が蓄積し準決勝の試合に影響したようだ。ATPチャレンジャーTVで無料。WOWOWオンデマンドでも見逃し視聴可能。
ATPチャレンジャー
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内山靖崇、ダニエル太郎出場
内山靖崇予選突破
予選ドロー
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ダニエル太郎出場
ダブルスドロー

日本男子トップ300
錦織圭4強で63位
日本トップに復活
65位 西岡良仁(ミキハウス)
76位 錦織圭(ユニクロ)
116位 ダニエル太郎(エイブル)
146位 望月慎太郎(木下グループ)
160位 内山靖崇(積水化学工業)
181位 トゥロター・ジェームズ(Shink)
192位 島袋将(有沢製作所)
197位 清水悠太(三菱電機)
228位 野口莉央(明治安田)
最新予想ATPランキング(毎日更新)
来週3月17日からは「マイアミ・オープン」。これもグランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会。U-NEXT で視聴可能。
記事:塚越亘/塚越景子 photo: Hiroshi Sato Supported by HAT