10日、男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズであるマドリッド・マスターズはシングルス準決勝が行われ、来週発表される最新の世界ランキングでトップ10入りを果たす第10シードの錦織圭(24歳)は、同ランク5位、第5シードのダビド・フェレール(32歳、スペイン)と決勝進出をかけて対戦し7-6(5)、5-7、6-3のフルセットの末に勝利した。
第1セットタイブレークでは3-3から錦織のバックハンドクロスからのネットプレーで絶妙なドロップボレーを決めると5-5ではサービスエースでセットポイントを握り、最後はジャックナイフのフォアハンドで第1セットを先取した。
第2セットマッチポイント逃して5-7と失った後のファイナルセットでは第9ゲームで通算10度目のマッチポイントで勝利を決め決勝進出を果たした。試合時間は2時間55分と大激戦となった。
錦織はファーストサービスが入った時に70パーセントの高い確率でポイントを獲得し、ブレイクポイントを12度も凌ぐなど接戦に勝利した。錦織がマスターズ大会で決勝に進出するのは、初めての快挙。決勝では第1シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)と対戦する。
マドリッド・マスターズ
シングルス
準決勝
○錦織圭[10] 7-6(5) 5-7 6-3 ●ダビド・フェレール(スペイン)
準々決勝
○錦織圭[10] 6-4 6-4 ●フェリシアーノ・ロペス
3回戦
○錦織圭[10] 7-6(5) 7-6(5) ●ミロシュ・ラオニッチ[8]
2回戦
○錦織圭[10] 6-3 6-1 ●ギリェルモ・ガルシアロペス
1回戦
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場
記事:長嶋秀和