10日、男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズであるマドリッド・マスターズはシングルス準決勝が行われ、来週発表される最新の世界ランキングでトップ10入りを果たす第10シードの錦織圭(24歳)は、同ランク5位、第5シードのダビド・フェレール(スペイン、32歳)と決勝進出をかけて対戦。
第1セット第6ゲーム、錦織はストレートへのパッシングショットを抜かれブレイクを許し2-4となるが、第9ゲームでブレイクバックし4-5とすると続くサービスゲームをキープしタイブレークにもつれ込む接戦となった。
タイブレークでは3-3から錦織のバックハンドクロスからのネットプレーで絶妙なドロップボレーを決めると5-5ではサービスエースでセットポイントを握り、最後はジャックナイフのフォアハンドで第1セットを先取した。
錦織はファーストサービスは76パーセントの確率で決め、またファーストサービスが入った時にも76パーセントの高い確率でポイントを獲得し、1度のチャンスを生かしてブレイクバックを果たすなど好調なプレーで第1セットを先取した。
錦織がマスターズ大会でベスト4に進出するのは、3月のマイアミ大会に続き今シーズン2度目。その時は、3回戦のダビド・フェレール、準々決勝のロジャー・フェデラーと2試合連続でトップ10選手を破っていたものの、準決勝を前に足の付け根を負傷し不戦敗で姿を消していた。
マドリッド・マスターズ
シングルス
準々決勝
○錦織圭[10] 6-4 6-4 ●フェリシアーノ・ロペス
3回戦
○錦織圭[10] 7-6(5) 7-6(5) ●ミロシュ・ラオニッチ[8]
2回戦
○錦織圭[10] 6-3 6-1 ●ギリェルモ・ガルシアロペス
1回戦
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場
記事:長嶋秀和