5日、テニスのグランドスラムである全仏オープンは車いすテニス部門の男子シングルス準決勝が行われ、第1シードの国枝慎吾(30歳)がグスタボ・フェルナンデス(20歳、アルゼンチン)を 6-3、3-6、7-5のフルセットで振り切り、3年連続となる決勝進出を果たした。
国枝と世界ランク5位のフェルナンデスは、今シーズン初めに行われた全豪オープン決勝以来の対戦。その時は国枝が6-0、6-1とフェルナンデスを圧倒したが、この日は第1セットを先制した国枝に対し、フェルナンデスが第2セットを奪い返しファイナルセットに突入。最後は国枝が競り勝ったが、両者が奪ったブレークの数は、国枝の8に対してフェルナンデスが7と、まさに接戦だった。
4年ぶりの全仏タイトルを目指す国枝は、決勝で第2シードのステファン・ウデ(43歳、フランス)と対戦する。国枝が今大会の決勝でウデと対戦するのは、今年で3年連続4度目のこと。2009年は国枝が勝利を収めているが、昨年と一昨年はウデにフルセットで敗退し、2年連続で準優勝に終わっていた。