今季2大会目のグランドスラムとなる全仏オープン。6日、パリ郊外のローランギャロスにおいてシングルス準決勝が行われ、世界ランク1位、ラファエル・ナダル(28歳)は、同ランク8位のアンディ・マリー(27歳)と対戦し6-3、6-2、6-1で勝利し5年連続、史上初の9度目の決勝進出を果たした。

「自信は練習からしか生まれない」というナダルが、ファーストサービスが入った時に驚異の91%で獲得し、23本のウィナー、15本のアンフォーストエラーで6度のブレイクチャンスを全て生かし、ネットでも9回のポイントを奪うなど攻撃的なプレーで勝利を決めた。全仏オープンでは過去65勝1敗の記録となった。
 
マレーとの準決勝は1時間40分で勝利し、グランドスラム20度目の決勝進出。これでナダルはクレーコートで行われた大会での準決勝は、52大会連続の勝利を果たした。これは2003年以来10年以上に及ぶ連続の準決勝で勝利した記録。決勝では世界ランク2位、ノバク・ジョコビッチ(27歳)と対戦する。

決勝進出した世界1位のナダルが、ジョコビッチとの対戦を「大きな挑戦」であり、「自分のテニスに集中するだけ」という。ナダルとジョコビッチは史上最多の42回目の対戦でナダルの22勝、ジョコビッチの19勝。決勝で勝利した選手が世界ランク1位となる。

記事:長嶋秀和