8月26日(火)、ニューヨーク、USオープン
錦織圭の1回戦が行なわれ錦織はアメリカのW.オデスニクを6-2,6-4,6-2で下し、右足親指の怪我からの復帰戦を白星で飾った。
2回戦では世界ランク48位のパブロ・アンドゥハル(スペイン)と現地28日(木)に対戦する。

錦織は、今年に入り、右足親指裏にできたマメ(のう胞と言う腫れ物)に悩まされた。
2カ月ほど前から痛みがひどくなり、8月1日のワシントン大会8強後、4日から始まるトロント、続くシンシナティの大会を欠場。
4日に切開手術、ウミを出した。その後は車イスの生活、17日に抜糸。ほとんど練習なしでニューヨークに入った。
「出場するかどうかはまだ決めていない。試合当日に決めたい」と22日の記者会見で語っていた錦織。
不安を抱えぶっつけ本番で臨んだ1回戦だったが、そんな不安を払拭する素晴らしプレーで見事勝利した。

勝利後の錦織圭インタビュー
「一昨日のロペスの練習の時、いい感じで打てていたので、出られると思っていた。
試合になると緊張して打てなくなるかと思っていたが、あまりそんなことはなかった。
逆に調子が良く、いいプレーができた。」

「序盤から中に入ってステップインして、いつもとおなじようにしばいていくことができた。」

「チャンコーチからは対戦相手のことではなく、
リターンに集中することといつも通りの自分のプレーに集中することを言われた。」

「足の怪我はまあ大丈夫。
痛みはチョロチョロ出ていたが、試合中には確認しながらやった。
後半は(足裏に負担がかかる)スライドもできた。」

「痛くなったら痛くなったでしょうがない。
試合後の様子をみなくてはわからない。
あまり考えずに行きたい。」と錦織。

不安を払拭したほぼ完ぺきな1回戦のプレー詳細:
<男子1回戦>
〇10)錦織圭 6-2 6-4 6-2 ●W.ODESNIK

オデスニクのサーブで錦織の復帰戦は始まる。
錦織の速いバックについていけないオデスニク。
ラリー戦では錦織のバックのダウン・ザ・ラインのウィナーが決まる。
いきなりブレーク。幸先がいい。

錦織の第2ゲーム、
116マイルのサービスセンターエース。
錦織はサービス後、コートの中に入ってウィナーを決める。
錦織のポジショニングがいいのだろう。
2-0、心配していた錦織だがテニスの調子は良いようだ。

フォアのダウン・ザ・ライン・ウィナーも決める。
肩と右足がすぐに準備できているからこそだ。
3-1とする。

オデスニクの第5ゲーム、
錦織、フォアのドロップ・ショットを決めた!
打つだけでないところがまたいい。
そうするとヒットするのが生きてくる!

バックのダウン・ザ・ライン・アプローチ。
当たりが厚いので、オデスニクは構えるヒマがない。
無理して、ダブルフォルト2つ。
またブレーク、4-1。

1-5、オデスニクサーブの第7ゲーム、
セカンドサービスのリターンは常にコースを変えて打つ癖がついている錦織。
錦織のフォア回り込みダウン・ザ・ラインからドロップ・ショット!
コーナーからコーナーへそして横だけでなく前後を使う。

オデスニクもなかなかいいストロークを打つ。
2つのセットポイントがあったが取れず。

5-2、錦織のサービング・フォ・ザ・セットだが0-40とピンチ。
デュースに持ち込み3回目のデュース、5つ目のセットポイント、
オデスニクのフォアダウンザラインがネットミス。
37分、6-2で錦織が取った。いいペースだ。

第2セット

錦織サーブの第2ゲーム、30-40のピンチ。
錦織のバッククロスからフォアのダウン・ザ・ライン・ウィナー。
オデスニクのカウンターも良かったが、錦織のそれが上回った。
1-1とキープ。

オデスニクの第3ゲーム、
錦織のフォアアングルからフォアのダウン・ザ・ライン・ウィナー。
1つ前で必ず作ってから決めにいくパターン。
錦織のフォアのドライブボレーウィナー。
3つのブレーク・ポイントがあったが、ファーストがいいところに入ってくる。
オデスニクにキープされる。(錦織1-2)

錦織の第4ゲーム、
オデスニクのバックアングルリターンからバックダウンザラインへハイボレーウィナー。
うまく切って入れる。
0-40で1つポイントを返すが、サーブをブレークされた。(錦織1-3)

オデスニクの第5ゲーム、
錦織のバックのダウン・ザ・ライン・リターン・エース。
セカンドを叩いて、2-3ブレーク・バック。

オデスニクの第7ゲーム、
錦織はフォアのクロス・リターン・エースを決める。錦織4-3。

5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・セット。
デュースコートのサービスアングルエース。
修造サーブ、得意のコースだ。

以前はここばかり打っていたが、最近はスピードが増したのでセンターが多かった。
最後はオデスニクのフォアリターンがネット。
6-4で第2セットも錦織。

第3セット

オデスニクの第1ゲーム、
錦織のフォアクロスへのドロップ・ショットからバックのダウン・ザ・ラインへトップスピン・ロブ・ウィナー。
素晴らしいテクニック。1-0とブレークスタート。

錦織の第2ゲーム、
オデスニクのフォア逆クロスのアングル・ナイスショットを
錦織は走って、フォアのダウン・ザ・ラインへウィナーを決める!
スーパーショット!会場は盛り上がる!

錦織のバックアングルリターンからバッククロスアプローチウィナー。
第3ゲームをブレーク、このセットは全く危なげない。3-0。

錦織の第8ゲーム、
最後は124マイルのサービスをセンターにエース!
狙って打ったな!

6-2のストレートセットで錦織の勝利。
順当に2回戦へ進んだ。
2時間5分だ!強い!
足の心配もないように感じる。

大会データー:2014 USオープン
会場:Billie Jean King ナショナル テニスセンター、NY、アメリカ
賞金総額:$36,000,000(約40億円)
優勝賞金:(約2億円、男女同額)
128ドロー、ハード
予選8/19-8/23,2014
本戦8/25-9/08,2014
大会日程
現地時刻(時差-13時間)
オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア

<男子2回戦>
10)錦織圭 vs P.ANDUJAR(ESP)

<男子1回戦>
〇10)錦織圭 62 64 62 ●W.ODESNIK

Q)伊藤竜馬 vs S.JOHNSON(USA)
〇5)M.RAONIC(CAN) 63 62 76(1) ●Q)ダニエル太郎
P.LORENZI(ITA) 61 62 21ret. ●Q)西岡良仁
ドロー

<女子2回戦>
31)奈良くるみ vs B.BENCIC(SUI)

<女子1回戦>
〇31)奈良くるみ 62 61 ●A.WOZNIAK(CAN)
〇19)V.WILLIAMS(USA) 26 63 63 ●クルム伊達公子
〇16)V.AZARENKA(BLR) 67(3) 64 61 ●土居美咲
女子ドロー

14名の日本人プレーヤーが予選に挑戦、伊藤竜馬、ダニエル太郎、西岡良仁が本戦入り!
男子予選ドロー
女子予選ドロー

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー1989年12月29日生まれ、24歳

奈良くるみブログ
奈良くるみ WTAデーター1991年12月30日生まれ、22歳

クルム伊達公子 ブログ
クルム伊達公子 データー 1970年(昭45年)9月28日生まれ、43歳

土居美咲ブログ
土居美咲 WTAデーター 1991年4月29日生れ 23歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 データー 1988年5月18日生れ、26歳

西岡良仁1995年9月27日生れ、18歳

ダニエル太郎1993年1月27日生れ、21歳

(記事テニスジャパン 塚越 亘 レポート森下泰 photo/CanonEos7D)