8月28日(木)、ニューヨーク、USオープン
男子シングルス2回戦が行われ、第10シードの錦織圭は世界ランキング48位のパブロ・アンドゥハル(スペイン)と対戦、6-4,6-1と2セットを連取したところで相手が棄権し勝利、3回戦に進んだ。

この勝利で錦織はグランドスラム大会での勝利数を33に伸ばし、佐藤次郎(1930年代活躍)が持つ日本人4大大会男子最多勝利記録を更新した。

錦織は8月4日、右足親指の腫れ物を切除する手術を受け車イス生活、このUSオープン出場が危ぶまれていたのだが。
足も準備も十分でなかったので「勝ちたい、勝ちたいという気持ちはない」と臨んだUSオープン、いい意味でその事が結果に繋がっているのだろう。
3回戦は現地30日(土)、世界ランク26位、第23シード、アルゼンチンのL.MAYER(27歳)と対戦する。対戦成績は錦織の1勝0敗だ。
勝利はなによりも病気や怪我に効く特効薬(勝つことにより、あらゆる細胞が活性化、良い方向に進む)と言われる。その上無欲で4回戦に進めばラオニッチとのリベンジにも成功するのでは?と期待がふくらんでしまう錦織圭のテニスのできだ。

錦織のインタビュー
「今日も良かった。攻めるところは攻めていけた。
タイトな試合で第1セット5-4の時、ギアーを上げ、守らず自分から行って、相手にプレッシャーをかけた。
プレーはかなり良くなっていると思う。」

「ほとんど100%戻っている。
プレーもいいし、自信もついている。
1試合ずつ、足の具合を確かめながら少しずつ前進する感じ。
勝ちたい勝ちたいという気持ちはなく、いい意味でその事が結果に繋がっている。」

「自分が思っている以上にオフェンスゾーンが広い。
後ろからもドンドン打って行ける球を増やしている。
後ろからも前からも振り切って打てるようにしている。」
いい感覚を掴んでいる錦織圭だ。

<男子2回戦>
〇10)錦織圭 6-4 6-1ret. ●P.ANDUJAR(ESP)

アンドゥハルは今年2月リオデジャネイロ準決勝でナダルと対戦、2つマッチポイントを掴むものの負けている。クレーでナダルと接戦をするほどのしぶとくプレーヤーだ。錦織も「弱点がみあたらない。」と警戒していた。

第1セットはお互いにサービスキープで4-4に。
第9ゲーム、錦織はラブでキープする。
アンドゥハルの第10ゲーム、
錦織はフォアの回り込みダウン・ザ・ラインのウィナー、続くポイントはフォアのアングルウィナーを決める。
15-40のセットポイント、錦織はフォアでドロップ・ショット、
そのドロップ・ショットは追いつかれ、ドロップ・ショット返しを食らったが
錦織はそれをフォアのアングルのパスで決めて第1セットを取った。

第2セットも錦織のペース、6-1で取ると、右腕を痛めフォアが思うように打てないアンドゥハルが棄権した。

大会データー:2014 USオープン
会場:Billie Jean King ナショナル テニスセンター、NY、アメリカ
賞金総額:$36,000,000(約40億円)
優勝賞金:(約2億円、男女同額)
128ドロー、ハード
予選8/19-8/23,2014
本戦8/25-9/08,2014
大会日程
現地時刻(時差-13時間)
オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア

<男子3回戦>
10)錦織圭 vs 23)L.MAYER(ARG)

<男子2回戦>
〇10)錦織圭 64 61ret. ●P.ANDUJAR(ESP)
Q)伊藤竜馬 vs 19)F.LOPEZ(ESP)

<男子1回戦>
〇10)錦織圭 62 64 62 ●W.ODESNIK
〇Q)伊藤竜馬 62 36 57 4-1ret. ●S.JOHNSON(USA)
〇5)M.RAONIC(CAN) 63 62 76(1) ●Q)ダニエル太郎
P.LORENZI(ITA) 61 62 21ret. ●Q)西岡良仁
ドロー

<女子2回戦>
B.BENCIC(SUI) 64 46 61 ●31)奈良くるみ

<女子1回戦>
〇31)奈良くるみ 62 61 ●A.WOZNIAK(CAN)
〇19)V.WILLIAMS(USA) 26 63 63 ●クルム伊達公子
〇16)V.AZARENKA(BLR) 67(3) 64 61 ●土居美咲
女子ドロー

伊藤竜馬、ダニエル太郎、西岡良仁 本戦入り!
男子予選ドロー
女子予選ドロー

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー1989年12月29日生まれ、24歳

奈良くるみブログ
奈良くるみ WTAデーター1991年12月30日生まれ、22歳

クルム伊達公子 ブログ
クルム伊達公子 データー 1970年(昭45年)9月28日生まれ、43歳

土居美咲ブログ
土居美咲 WTAデーター 1991年4月29日生れ 23歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 データー 1988年5月18日生れ、26歳

西岡良仁1995年9月27日生れ、18歳

ダニエル太郎1993年1月27日生れ、21歳

(記事テニスジャパン 塚越 亘 レポート森下泰 photo/H.Sato)