13日、全米オープンでアジア人男子で史上初となる準優勝をした錦織圭(24歳)が拠点としているフロリダから一時帰国し、帰国会見を行った。会見には多くのメディアが集まり、全米オープンで錦織が残したインパクトの大きさを物語っていた。

会見に先駆けて、日本テニス協会の畔柳信雄会長から花束を受け取った錦織。会見で全米オープンについて振り返った錦織は「負けた直後は悔しさがあったが、時間がたって、夢に見ていたグランドスラムの決勝に立てたのはポジティブなこと。負けてしまったのは悔しさがあるが、同時に得るものもあった。大きなステップとなった」と、大きな経験を得たとした。

22日から始まるクアラルンプールでのATPツアー大会への出場を控えている錦織だが、「まずはゆっくりしたい。日本での一番の楽しみは食事。気持ちがリラックスできれば」と、グランドスラムで7試合を戦った疲労から回復したい様子。

また、今回の全米オープンでは地元島根からの応援もあった。「それが一番うれしかった。(試合時間が)深夜にも関わらず、応援してくれたりと色々聞いている」と、地元からの声援が励みになったようだ。

上位8人しか出場できないATPツアー最終戦の出場権争いで、現在6位につけている錦織。「2つのマスターズがカギになる。準決勝や決勝に残れば可能性も上がる。楽天オープンでは2年前に優勝した得意のサーフェス。まだ何も確定していないので、残り5大会で結果を出したい。1勝を目標にしている」と、意欲を語った。

また国内唯一となるATPツアー大会である楽天ジャパンオープンについて聞かれた錦織は「タイトルを狙いたい」と、日本のファンの前での活躍を誓った。