9月28日(日)、マレーシア、クアラルンプールで行われているマレーシア・オープン
錦織圭はUSオープン準優勝後の初の大会で見事優勝した。この優勝でランキングも自己最高の7位になる。

決勝はフランスのベテラン32歳のベネトー(28位)と対戦。
「(夢の一つ、ATPファイナル出場にむけて優勝すると)250ポイント獲得するチャンスがあると思うと眠れなかった。」と錦織。
優勝を期待されてのNO.1シード選手としての責任、それに加え連戦の疲れなどもあったのだろう。第3ゲームで先にサーブを落とす苦しいスタート。ブレーク・バックするチャンスも9回あったがブレークできずに4-5となる。そこからの7-6(7-4),6-4と言う逆転勝利だった。全米室内、バルセロナに続き、今年3大会目の優勝。通算6勝目をあげた。

錦織、決勝が終わりその日の深夜便ですぐに日本に移動、明日30日(火)は楽天ジャパンオープンで内山靖崇と組んだダブルスに出場。翌1日(水)はシングルス1回戦でクロアチアのドディック(29歳、64位)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝1敗
楽天オープン本戦ドローは32ドローなので、錦織のシングルス1回戦が水曜日と言う事は優勝するには毎日連戦となるタフなスケデュールだ。怪我などに気をつけて頑張って欲しい。

<苦戦した決勝戦 詳細レポート>
〇1)錦織圭 7-6(4) 6-4 ●4)J.ベネトー(FRA)

錦織のサーブで始まる。
17回のラリー、錦織はスマッシュをワイドに、
最初のポイントを失うがキープ。

第3ゲーム、バックのダウン・ザ・ラインにリターン・エースを決められる、15-40、
ラリー戦、今度はフォアのダウン・ザ・ラインを決めてベネトーがブレークに成功する。(錦織1-2)

ベネトーの攻撃が錦織を上回っている。
ベネトーは2年連続準優勝だが、3年連続このマレーシアオープンで決勝に進出している。
ここでは活躍できる縁起の良い大会なのだろうか?
32歳になってもこのテニスが維持できるのは凄い事だ!
15でキープ、3ゲーム連取で3-1とリードする。

第6ゲーム、15-40と錦織にブレーク・チャンスが来る!
3回目のデュース、で3回目のブレーク・ポイントがあったが、またデュース。

相手の逆をつき前に出る錦織、18回目のショット、スマッシュを決め、4回目のブレーク・ポイント。

5回目のデュース、フォアのダウン・ザ・ラインにリターン・エース気味、5回のブレーク・ポイントがあったが。

6度目のデュースの末にベネトーがキープする。
このゲームだけで約12分かかった!(ベネトーが4-2のリード)

40-15からデュースに持ち込まれるが、3度目のデュースの末に錦織もキープする。

好試合に観客は大喜び。

第8ゲーム、前に出てきたベネトーにフォアのダウン・ザ・ラインのパスを決めた30-40とまたブレーク・チャンス!
また、またデュースになる。

ベネトーの深いボールはインの判定だったが錦織はチャレンジ、
それに成功、また、また、またブレーク・ポイントだったが、
しかし錦織はバックのクロスをネット。

2度目のデュース、20回目のラリーはベネトー。

フォアのダウン・ザ・ラインにリターン・エース、
しかしまたベネトーはサービス・エース級で5回目のデュースに!

6回目のデュース、ベネトーはサービス・エースを決めて5-3とリードした。
9回目もブレーク・チャンスがあったのに取れない。

錦織ラブでキープする。(錦織4-5)

5-4、ベネトーのサービング・フォ・ザ・セット、ちっと意識したか0-30、
30-30からフォアをネット、30-40とブレーク・チャンス

バックをガシャリ!
遂にブレークに成功、5-5!
初めてのブレーク、実に10回目のブレーク・チャンスを初めてものにした。

展開が変わる、錦織はラブでキープ、6-5とリードした。

タイブレークに

1-1からバックのダウン・ザ・ラインで逆をつき、2-1とミニ・ブレークアップ

3ポイント連取で4-1。

もう1ポイントミニ・ブレークで5-2
しかしここで錦織はダブルフォルト!5-3

バックのクロスパッシング・ショットで6-3とセットポイント!

フォアをワイドに振り、ベネトーはそれに追いつき返すがネット。
錦織がタイブレークを7-4で取り第1セットを逆転で取った。

第2セット

1-2、2本のダブルフォルトで15-40となってしまうがキープ。(2-2)

3-3、ベネトーのサーブ、0-30、
思い切ったバックのパスでベネトーのラケットをはじく、0-40、
錦織はバック深くへリターンを返す、ベネトーはそれをネット、ラブでブレークに成功する。
錦織4-3だ!

ラブでキープ、錦織は5-3!
錦織12ポイント連取している。

5-4、錦織のサービング・フォ・ザ・チャンピオンシップ
バックのクロスの強打で30-15
振られてしまい11回目のショット、バランスを崩しながらもバックのダウン・ザ・ラインを決め40-15とマッチポイント!
ボディーにファースト・サーブ、ベネトーは迷いながらフォアで返すがワイド。
錦織がストレート勝利、見事今年3度目の優勝を飾った。

強い、さすがトップ10プレーヤーだ!

大会データー:Malaysian Open
カテゴリー:$1,100,000 ATP Tour250 マレーシアオープン
賞金総額:1億3千万円
優勝賞金:2千万円(250ポイント)
28ドロー、室内ハード
9/22-9/28,2014
会場:Putra Stadium,クアラルンプール、マレーシア
クアラルンプール現地時刻(時差は-1時間、日本の方が1時間進んでいる)
オーダー・オブ・プレーPDF
ライブスコア

<決勝>
〇1)錦織圭 76(4) 64 ●4)J.Benneteau(FRA)

<準決勝>
〇1)錦織圭 63 46 62 ●J.Nieminen(FIN)
〇4)J.Benneteau(FRA) 64 64 ●2)E.Gulbis(LAT)

<準々決勝>
〇1)錦織圭 63 60 ●M.Matosevic(AUS)
〇J.Nieminen(FIN) 63 64 ●7)P.Andujar(ESP)
〇4)J.Benneteau(FRA) 63 67(3) 64 ●5)P.Cuevas(URU)
〇2)E.Gulbis(LAT) 63 75 ●B.Becker(GER)

<2回戦>
〇1)錦織圭 62 63 ●R.RAM(USA)
〇M.Matosevic(AUS) 76(5) 64 ●添田豪

<1回戦>
〇添田豪 62 61 ●竹内研人
I.DODIG(CRO) 76(6) 61 ●守屋弘樹
F.KRAJINOVIC(SRB) 62 64 ●ダニエル太郎
本戦ドローPDF
本戦ドローネット版
ダブルスドロー
仁木拓人、竹内研人、佐藤文平予選決勝ラウンド進出
予選ドロー

錦織圭、クアラルンプール後、
9月29日から有明での楽天オープン、その後
10月6日からは上海マスターズ、1週間空き、
10月20日からバレンシア
27日からはパリ・マスターズとほぼ毎週連戦が続き、2014年のツアーが終了する。
今年のツアー成績(レース)でトップ8入りすると錦織の夢の一つ、
11月9日からはATPファイナル出場だ!

錦織 圭 ブログ
錦織 圭 データー 1989年12月29日生まれ 24歳

(記事 テニスジャパン 塚越 亘 写真 Canon Eos7D)