WTA女子テニスツアー「東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメント(TierⅠ)」。
東京都江東区有明の有明コロシアム、有明テニスの森公園(ハードコート)で開催されている賞金総額134万ドルのWTA TierⅠ大会、19日は、シングルス準々決勝4試合とダブルス準々決勝2試合が行われた。
シングルス準々決勝第一試合、エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)対スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)戦は、皇太子さまが観戦された。試合前、皇太子さまがロイヤルボックスに姿を現すと、大きなサプライズに集まった観客から大歓声が挙がった。
続いてコートに入場した両選手は、女性審判と3人でネット際に並び、笑顔で膝を折りスコートのすそをもって、ロイヤルボックスの皇太子さまに向かい西洋式の「ご挨拶」。チャーミングなパフォーマンスに皇太子さまは笑顔で応えられ、観客も大きな拍手を送った。
闘志溢れるプレーに皇太子さまも拍手
そんなチャーミングな一面を見せた両選手も、試合が始まるとやはり一変、闘志溢れるアスリートに。激しいラリーの応酬でフルセットまでもつれる好ゲームとなった。
第一セットはランキング上位のヤンコビッチが6-2で取ったものの、第二セット以降はクズネツォワが強烈なストロークで攻勢をかけて第二セット7-5でクズネツォワ、第三セットも7-5でクズネツォワが取り、逆転勝利。
自らもテニスをされる皇太子さまは、観客ととともに盛んに拍手を送られていた。
皇太子さまのキャッチに大盛り上がり
試合後には、クズネツォワがインタビューで皇太子さまの観戦に感謝の言葉を述べ、日本語で「ありがとう」とあいさつ。
さらにサインボールをラケットでロイヤルボックスに打ち込み、一打目こそ壁を越えられず「フォルト」となるものの、狙い澄ました二打目を皇太子さまが立ち上がって見事にキャッチする一幕も。試合終了後の美しい場面に、総立ちの場内は歓声と大きな拍手で包まれた。
記事・記者R