ドローの因縁

「見た? 1回戦で松井さんと片山さん」
「まじ!」
 これは全日本テニス選手権のドローが発表になった直後のある男子プロの会話。本当に不思議なんだけど、全日本では、時として、断ち切れない因縁が続くことがある。もちろん、松井俊英(APF)と片山翔(イカイ)のことだ。
 2011年と2012年の2人の戦いは熱かった。2011年は2回戦で対戦。松井が6-3.5-7.7-6。そして2012年は準々決勝で再戦。このときは片山が4-6.6-3.6-3でリベンジ。どちらも両選手が力の限りを尽くした大熱戦だった。良い試合は記憶に残る。だからこそドローが出来上がったときの冒頭の会話となったのだ。
 1回戦注目の好カードは3日、1番コートの第1試合(10時スタート)に組まれている。この一戦は、テニスファンなら見逃すことは……できないでしょう!