米国フロリダ州のデルレイビーチにて開催されてたデルレイビーチ・オープン(賞金総額54万ドル、ハードコート)。西岡良仁(ヨネックス)は、準々決勝で世界ランク46位のバーナード・トミック(オーストラリア)と対戦し3-6、1-6で敗退し準決勝進出はならなかった。トミックは今年、全豪オープンでベスト16の活躍を果たしている。
西岡良仁は、昨年全米オープンの予選を突破し本戦出場、1回戦でパオロ・ロレンツィ(イタリア)と対戦し1-6、2-6、1-2から体調不良による途中棄権で敗退している。
19歳の西岡良仁は、予選からの出場でのベスト8進出を果たした。デルレイビーチ・オープンでの予選からのベスト8進出は、錦織圭(25歳、日清食品)がツアー初優勝して以来の活躍。当時世界ランク244位、18歳の錦織は予選から勝ち上がって優勝を果たした。1998年1月にレイトン・ヒューイット(オーストラリア)が16歳10ヶ月でATPツアー優勝を果たした以後、最年少でのツアー大会優勝者となった。
171cmの西岡は、「僕は小さいので、強いボールが打てません。アンフォーストエラーをしないプレーを意識しました」。2014年のアジア大会では、日本人として40年ぶりに金メダルを獲得している。
西岡は錦織と同じく、フロリダ州ブラデントンのIMGアカデミーへ「盛田ファンド」の奨学生で留学していた。錦織と練習をともにし、彼のプレーから学んでいる。
西岡は 「彼(錦織)もまた大きい選手ではありません。ストロークはコントロールが良く、プレースメントが素晴らしいです。彼はいつも何か違ったボールを打ちます。ときにはスピン、ときには高いボールを打ってきて、またときには低く打ってくる。彼から学ぶことは多いです。少しずつですね」とコメントしている。
男子の世界ランキングでは、西岡が自己最高位の145位へ躍進した。また女子の世界ランキングでは、昨年リオ・オープンでWTAツアー初優勝した奈良くるみ(安藤証券)が、今年ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権にて初戦敗退し、世界ランクを18下げて60位に後退した。
記事:長嶋秀和