全米オープン予選、西岡良仁は過去0勝6敗だったカイル・エドモンド(20歳、英国)に勝利し本戦進出を果たした。3年前のカナダのジュニア大会では2-6、2-6、翌年のウインブルドン・ジュニアでは3-6、1-6と敗退、プロのフューチャーズ大会でも3-6、1-6と0-6、3-6で完敗していた。
今季はアプトスのチャレンジャー大会でフルセット、香港のチャレンジャー大会でも惜敗していたが、西岡良仁がジュニア時代に「一番強い選手」と話していた選手に7度目の対戦でついに勝利し本戦進出を果たした。
綛谷昌生の観戦記
2015年予選最終日観戦記
8月28日金曜日、USオープン予選最終日が開催されました。
今週は毎日晴天に恵まれ、予選試合も順調に進んできました。
さて、今日は男女とも本選入りを掛けたブロック決勝32試合が午前11時から始まりました。
今日はまず、7番コートでの日比万葉の応援観戦からのスタートです。
今日の日比万葉、終始しつこくボールを打ち返し、『打たせて取る』プレイスタイルを貫いてました、、、そして時折まぜたカウンターショットがこれまた有効。
試合は6-4、6-4のストレート勝ち、見事USオープン初の本戦入りを決めました。
2年前の大会、全米のプレイオフを勝ち抜いて、予選出場のワイルドカードで出場したときは、まだ線が細くてパワーテニスに弾き飛ばされる感じが、身体がしっかりして、相手のパワーを受け止める戦いぶり。
試合後のインタビューでは『今日は自分の持ち味の頭を使うたテニスをすることを心掛けた』その言葉通りのテニスを披露した。
去年の大会で初挑戦ながら本戦入りを果たしたダニエル太郎、今日の相手はロシアのダンスコイ。序盤から打ち合いが続き、ベースラインの前でボールを打ち込むドンスコイ。今日もまたラインのかなり後ろで低い打点で打つダニエル太郎。結局3-6、2-6で完敗しました。残念な結果ながら、去年の大会に比べて今年はサービスがかなり良いプレーを披露しました。
そして次は11番コートの西岡良仁。彼も2年連続の本戦入りが掛かった試合。今日の西岡良仁、ここまでの2試合同様第1セットは完璧ともいえる内容のテニスを展開、良い動きで6-2で先取。第2セットは何と0-6で落としファイナルセットでは第2ゲームのサービスゲームをブレークされてしまい、追いかける展開。
3-5でもう後が無くなった相手のサービスゲーム。このゲームを30-0で先行した西岡にいつもの躍動的なプレイが戻り、このゲームをついにブレーク。次のサービスゲーム、15-40で相手のマッチポイント、何とか1本目は凌いで2本目のマッチポイント、ファーストサーブが入らずセカンドサーブ、そのポイントをまたまた凌いで、そこから流れが西岡に。
このゲームをキープし、それに加えて相手が足を痙攣。次の相手のサービスを簡単にブレーク、そして6-5からのサービスゲームもキープして逆転勝ち、その瞬間コートに倒れこみ暫く涙が止まらへんかった西岡良仁。
記事:長嶋秀和
観戦記:綛谷昌生