英国、ロンドンにて開催される男子ATPテニスツアーの最終戦ATPワールド・ツアーファイナル(ハード)。世界ランク上位8人が2組に分かれ、総当たり戦で、各組2位までが準決勝に進出する。

世界ランク8位の錦織圭(25歳、日清食品)はラウンドロビン3戦目で同ランク3位のロジャー・フェデラー(スイス)との対戦は2時間を超える大熱戦となり、5-7、6-4、4-6のフルセットの末に惜敗し準決勝進出はならなかった。

第1セット、お互いに2度ずつブレークしたが、3度目のブレークを奪ったフェデラーが先取。第2セットも4-1とリードを奪ったフェデラーを相手に2度連続のブレークを含む5ゲーム連取でセットオールとなった。

錦織は持ち前のコースを隠したフォアハンドとバックハンドのダウンザラインで優位に試合を進め、フェデラーは今大会初めてセットを失う展開となった。セカンドサーブでは56%の確率で奪うなど錦織は多彩な攻めを披露した。

ファイナルセット第3ゲームを0-40と先にブレークするチャンスを掴んだ錦織圭だったが逃すと続くサービスゲームを落とし1-4とリードを許す。

第7ゲームでは積極的なプレーで再びチャンスを掴み、フェデラーのサービスをブレークすると続くサービスゲームは絶妙なドロップボレーを決めてラブゲームでキープし4-4のタイに持ち込む。

多彩なテニスをお互いに繰り出した第10ゲーム、フェデラーが最後はスマッシュを決めてリーグ戦3戦全勝を果たし準決勝を果たした。

4連覇と大会5度目の優勝を目指すジョコビッチ(セルビア)はトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)と対戦する。

ロジャー・フェデラー(スイス)はグループAを3戦全勝で準決勝進出を果たした。

記事:長嶋秀和