<2017全仏オープンテニス>(通称:ローランギャロス)
6月4日(日)

雨で順延された男子シングルス3回戦が行われ錦織圭(日清食品)は韓国の鄭現(チョン・ヒヨン)を7-5,6-4,6-7(4),0-6,6-4で破り16強になった。

セットカウント2-1、第4セット0-3 になったところで降雨により中断、試合は翌日に順延された。
そのまま続けていたら「100%負けていた。」と錦織が勝利後の記者会見で言うほど悪戦苦闘だった。

錦織の取ったゲーム数は25、チョンは26。
獲得したゲーム数を争う試合だったら錦織の方が1ゲーム少く、負けている。
それだけメンタルの闘いだったのだろう。

「100%負けていた。」恵の雨で復活

錦織、昨日はチョンの安定したプレーに苦しみながらも、どうにか2セットを連取する。
「昨日は大事なところでのリターンミスも多く、イージーミスが本当に多かった。
第3セットも、そういのがなければ6-3で取れていたセットだった。」
錦織が言うようにストレート勝利のチャンスがありながらタイブレークで落としてしまった。

第4セットも0-3、思うようなプレーができず、その上、股関節あたりに違和感を感じはじめ、イライラが頂点に!
思わずラケットをコートに叩きつけた!
(温和な錦織としたら珍しい出来事、でも今年目にするのは2度目?)

コートチェンジで治療を受けていると、なんと雨が強くなりだし、中断そして翌日に順延された。

中断が冷静にさせる

「(中断が)メンタル的に回復する時間を与えてくれた。
(今日は第4セット取られたが、)守っていても勝てる相手ではない。
崩しにかからないと崩せない。
思い切って攻撃的にいったのが勝因だと思う。」


「昨日はあのままいっていたら、(雨が降らなかったら)、100%負けていた。
運を上手く繋げて、結果を出せて良かった。」と錦織。

再開された第4セットは0-6で落としたが、
ファイナル・セットではトップ10プレーヤーの落ち着きを見せ攻撃を仕掛け先にブレークする。

だが、5-3、サービング・フォ・ザ・マッチのゲームを落とした。
松岡修造だったら、ここでメンタルで崩れてしまったかもしれない。
(ゴメンナサイ 修造君 公私にわたって大変お世話になっているのに。。。)

大事なサービスゲームを落としたが、慌てることなく錦織は落ち着いて目の前の1ポイントに集中する。

どちらかと言うとメンタルな闘い、
フレンチ・オープンでは韓国テニス史上初の16強入りという名誉のかかったチョン、
最後はなんとダブルフォルトだった。

松岡修造 ブログ
ケイ「トンネルから抜け出せ!動いて動きまくれ!」
ベルダスコ戦、WOWOW松岡修造が熱く解説予定!
カモン!修造!

準々決勝進出をかけクレーの強者と対戦

錦織は4回戦でスペインのベテラン33歳のベルダスコと戦う。
その試合はスザンヌ・ランラン・コートの第二試合に入った。
11時開始なので、錦織の試合は14時ごろ、日本時間では同日の21時ごろだろう。

ベルダスコは1回戦で第9シード、期待の20歳A.ヅベレフ(ドイツ)を6-4,3-6,6-4,6-2、
2回戦では地元のフランスのエルベールに苦戦するがフルセット勝ち、
3回戦ではクレー強者の第22シード、P.クエバス(ウルグアイ)を6-2,6-1,6-3で破っている。
37位だが、最高ランキングは7位(2009年)。後輩のナダルの活躍に刺激され今年の全仏で大活躍中だ。

「強い選手に勝っている。
今日、クエバスにあのスコアで勝ったのはビックリ。
クレーでやっぱりしぶといし、強い。
フォアの攻撃力がある。
辛抱しながら戦う。」と気合を入れた。

対戦成績は錦織の3勝2敗だが競った試合が多い。

オーダー・オブ・プレー

<<全4回戦>>
1]A.MURRAY(GBR) vs KHACHANOV(RUS)
8]錦織圭 vs F.VERDASCO(ESP)
3]S.WAWRINKA(SWI) vs 15]G.MONFILS(FRA)
7]M.CILIC(CRO) vs K.ANDERSON(RSA)

〇20]CARRENO BUSTA(ESP) 46 76(2) 67(6) 64 86 ●5]M.Raonic(CAN)
〇4]R.NADAL(ESP) 61 62 62 ●17]BAUTISTA AGUT(ESP)
〇6]D.THIEM(AUT) 61 63 61 ●H.ZEBALLOS(ARG)
〇2]N.DJOKOVIC(SRB) 76(5) 61 63 ●19]RAMOS-VINOLAS(ESP)

フレンチ・オープンの賞金総額は35,981,500ユーロ(約45億円)。
優勝は2,100,000ユーロ、約3億円!
大会オフィシャルHP:ローランギャロス2017
賞金総額:€35,981,500, (45億円)
優勝賞金:€2,100,000(2億7千万円)
準優勝: €1,060,000(1億4千万円)
ベスト4: €530,000(7千万円)
ベスト8: €340,000(4千300万円)
4回戦: €200,000(2千500万円)
3回戦: €118,000(1千500万円)
2回戦: €70,000(900万円)
1回戦: €35,000(450万円)
本戦128ドロー、赤土クレー
会場:Rolandgarros
期間:5/28-6/11,2017
パリ現地時刻(時差-7時間)

<<3回戦>>
〇8]錦織圭 75 64 67(4) 06 64 ●鄭現(チョン・ヒヨン,韓国)

<<2回戦>>
〇8]錦織圭 63 60 76(5) ●J.CHARDY(74位FRA)
〇20]CARRENO BUSTA(21位ESP) 75 64 46 60 ●Q]ダニエル太郎

<<1回戦>>
〇8]錦織圭 46 61 64 64 ●T.KOKKINAKIS(元69位AUS)
〇Q]ダニエル太郎 64 64 64 ●J.JANOWICZ(元14位POL)
25]S.JOHNSON(26位USA) 63 63 67(4) 67(3) 63 ●杉田祐一
男子ドローPDF
男子ドローnet版
女子ドローPDF
フレンチ・オープンドロー
ダニエル太郎予選突破
男子予選ドロー

TV東京は「世界卓球X全仏テニス」
日本勢が大活躍している卓球の世界選手権(デュッセルドルフ)と錦織圭のフレンチオープンを同時放送。
WOWOWは18時からフレンチ・オープンを連日生放送。

(記事塚越亘 KYOKO, Y.Morishita, T.Terashima photo/H.sato)

2日間にわたるメンタル戦を闘い抜き16強