全仏オープンを終えた錦織圭(20歳)は、次戦として、6月7日から英国のロンドンで開催されるATPツアー250のAEGON選手権(賞金総額750,000ユーロ、芝)の本戦出場が決定した。
当初、錦織は本戦へプロテクトランキングの106位を使用してエントリーしており、補欠リストの2番目で待機中であったが、欠場選手が出たために、繰り上がり出場が決まった。
AEGON選手権はATP250の大会には珍しいドロー数が56の大会(通常は32)。6月21日から始まる芝のグランドスラム大会、ウィンブルドン選手権の前哨戦に適しており、トップ選手が数多く出場を予定している。
◆主な出場予定選手
ラファエル・ナダル(24歳、スペイン、世界ランク2位)
ノバク・ジョコビッチ(23歳、セルビア、世界ランク3位)
アンディ・マリー(23歳、英国、世界ランク4位)
アンディ・ロディック(27歳、米国、世界ランク8位)
マリン・チリッチ(21歳、クロアチア、世界ランク12位)
ガール・モンフィス(23歳、フランス、世界ランク15位)
錦織は今年2月のデルレイビーチ国際テニス選手権にて、11ヶ月振りに肘の怪我からの復帰を果した。復帰後はチャレンジャー大会を2週連続優勝するなど、徐々にランキングも上昇させ、5月17日付けのランキングでは 244位まで戻してきている。
全仏オープンでは、1回戦で世界ランク58位のサンチアゴ・ヒラルド(22歳、コロンビア)とファイナルセットに及ぶ熱戦を演じ、見事に勝利した。続く2回戦では、世界ランク3位のノバク・ジョコビッチに 1-6 4-6 4-6 で敗れはしたものの、随所で互角に渡り合い、観客を魅了する非凡な才能を見せた。
その後も、ローランギャロスに留まり、世界王者ロジャー・フェデラー(28歳)のヒッティング・パートナーを務めていた。
現在、錦織は、ロンドンで調整中であり、ウィンブルドン選手権では現在、本戦補欠リストの9番目としてエントリされている状況。ダイレクトに本戦出場が叶わない場合は、予選からの出場を予定している。