6月7日、英国のロンドンで開催されているATPツアー250のAEGON選手権(賞金総額 750,000ユーロ、芝)のシングルス1回戦に、錦織圭(20歳)が登場、第11シードのリシャール・ガスケ(23歳、フランス)と対戦したが、3-6 3-6のストレートで敗れ、ウィンブルドン選手権に向けた芝シーズンは黒星スタートとなった。
この試合、錦織は、第1セットの第1ゲームにいきなりサービス・ブレークを許すと、中盤はお互いにサービス・キープを続けるが、なかなかガスケのサービスをブレークすることが出来ず、第9ゲームに再び、ブレークを許し3-6でセットを失った。芝のコートに慣れないせいか錦織のミスが目立ち、ダブルフォルトも3つ犯した。
第2セットに入っても流れは変わらず、第2ゲームに先にブレークを許してしまうと、以降はサービス・キープを続けるものの、ガスケのサービスを崩すことが出来ずに、そのまま3-6で押し切られた。第1、3、7ゲームとブレーク・チャンスはあっただけに、悔やまれる。
対して、ガスケのプレーは終始安定しており、サービスエースは7本(錦織は1本)、ダブルフォルトは1本(錦織は4本)。トータルポイントでは、68対52でガスケがリード、試合時間は1時間19分だった。
対戦したガスケは2007年には世界ランクを7位まで上げた実力者。2009年に、ドーピング検査でコカインの陽性反応が出るなどの騒動でランクを落とし、一時は86位まで低迷するも、ここにきて調子を戻してきている。先日行われた4大大会全仏オープンでは、1回戦で世界ランク4位のアンディ・マリー(23歳、英国)に対し、敗れはしたものの第1、第2セットを連取しリードするなど好調さが伺える。その才能から、ジュニア時代は「神童」と呼ばれた。2007年のウィンブルドン選手権ではBEST4に入っている。
残念ながら1回戦で敗れたことにより、錦織は当大会でランキング・ポイントを獲得することが出来なかった。
試合経過
第1セット | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | TB | |
錦織 | ○ | ○ | ○ | 3 | ||||||||||
ガスケ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 6 |
第2セット | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | TB | |
錦織 | ○ | ○ | ○ | 3 | ||||||||||
ガスケ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | 6 |
試合時間:1時間19分
※表の見方
○:サービスキープ
◎:サービスブレーク
ATP250:AEGON Championships
シングルス
1回戦
○リシャール・ガスケ(フランス)(11) 6-3 6-3 ●錦織圭(PR)
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