4月16日、モナコで行われているロレックス・モンテカルロ・マスターズ(ATP1000)。
錦織圭(日清食品)が第12シードのT・ベルディヒ(チェコ)と対戦、4-6、6-2、6-1と逆転勝ち、2回戦に進出した。
出だしはいきなり0-3。プレーもまとまっていなかったが、第2セットからは錦織らしさを発揮しベルディヒを圧倒した。
「クレーでの最初の試合だったので、体が動けなく、出だしは良くなかった。
2セット目からしっかりラケットが振れ出し、バックが良くなった。次も良い試合ができるように準備して頑張りたい。」と錦織。
5月27日からのフレンチ・オープンにむけて、着々と準備は進んでいるようだ。
錦織は2回戦では22歳、49位のD・メドベーデフ(ロシア)と対戦する。
杉田祐一(三菱電機)vs シュトルフ(ドイツ)の1回戦は17日(火)行われる。
1回戦 錦織vsベルディヒ
≪第1セット≫
T・ベルディヒの最高ランキングは4位。確実に成績を残している32歳のベテランプレーヤー。
錦織は第2ゲームを落し、第3ゲームはラブでキープされ0-3。錦織のストロークは安定を欠く。
第7ゲーム。錦織はバックのパスを決め30-40とブレーク・バックのチャンスがあったが、あと一歩届かずベルディヒがキープ。5-2とリードを許す。
5-3、ベルディヒのサービング・フォ・ザ・セットはダブルフォルトで始まった。リターン・エースなどでプレッシャーをかけ錦織がここでブレーク・バック。
錦織らしい粘っこさで4-5としたが、続くサーブは15-40。バックのリターンを決められ第1セットを落とした。
≪第2セット≫
第5ゲーム。錦織が先にブレークするが、コートチェンジでトレーナーを呼び、手の甲をマッサージしてもらっていた。
気になる右手。しかしプレーには影響していないようで、第2セットは錦織ペースで6-2で取り返した。
≪ファイナル・セット≫
最初のサーブをブレーク。第5ゲームもラブでブレークし、4-1。
5-1ではトップスピンロブを連発、錦織らしさも発揮した。
ベルディヒのセカンド・サーブをバックのリターン・エースで決めるなど、ついに0-40。
最後はベルディヒの鋭いサーブをブロックリターン。短くなったボールをオープンに決めて逆転勝利をあげた。
始めはミスが目立った錦織だが、最後は精度の高いテニスを見せてくれた。
記事:塚越亘/塚越景子 写真:H.Sato/TennisJapan