4月18日、モナコで行われているロレックス・モンテカルロ・マスターズ(ATP1000)。
2回戦が行われ、錦織圭(日清食品)がD・メドベーデフ(ロシア)を7-5、6-2のストレートで破りベスト16入りを決めた。
22歳、身長198センチのメドベーデフの若さと勢いある攻撃に苦しみ1-3となるが、相手のプレーに慣れてくると錦織らしさを発揮。ストレートで勝利した。
「第1セットは危なかったがしっかりと粘れた。一試合目よりも攻めるプレーができた」と錦織。
3回戦ではイタリアのA・セッピと対戦する。
その試合は19日(木)、11時開始の第4試合になった。日本時間では同日の23時は過ぎてしまい、真夜中になるだろう。
これからは決勝まで毎日試合がある厳しい日程が続くことになる。
2回戦 錦織vsメドベーデフ
<<第1セット>>
22歳、49位のD・メドベーデフとは初対戦。
第2ゲームでブレーク・ポイントを握られたものの、長いラリーを制してピンチを脱出。
しかし第4ゲーム、二つのダブルフォルトもあり、ブレークされ1-3。
22歳の若さと勢いに圧倒されているようだ。
第5ゲーム、30-40とブレーク・バックのチャンスを掴む。
セカンド・サーブをフォアに回り込み、メドベーデフのバックをつき、ブレーク・バックに成功。
しかし、続くゲームでフォアのクロスリターン・エースを決められ、30-40とブレーク・ポイントを握られるピンチに。
デュース後、絶妙なタイミングでフォア・山なりドロップ・ショットを決め3-3とキープした。
「あそこで粘ってプレーできたのが大きかった」と錦織。
5-5、メドベーデフのサーブ、フォアで逆をつき、30-40とブレーク・チャンス。錦織のショットはオンラインで、ブレークし6-5とする。
ピンポイントで攻め、30-0。
セットポイントはドロップ・ショットをダッシュで拾い、メドベーデフのパスのミスを誘った。7-5で第1セットを先取り。
<<第2セット>>
「フラットのボールが多かったので、なるべくフラット同士にならないよう(スピンを使って相手のペースにならないよう)に気を付けてプレーした」と錦織。
サーブも良くなり、ネットへの出方も良くなる。そして効果的にドロップ・ショットを決める。
競り合うが錦織は混戦を優位に展開し、最初のサーブをブレークする。
メドベーデフの忍耐力あるプレーも段々と切れてくる。あらゆるショットに対応する錦織、クレーでのうまさを発揮した。
第3ゲームは5回、第5ゲームは4回、長いデュースの末にやっとサービスゲームをキープするメドベーデフ。
第7ゲームでメドベーデフは力尽き、ダブルフォルト。錦織が5-2とブレーク。
そしてサービング・フォ・ザ・マッチ。錦織はTへサービス・エースを決め40-15とマッチポイント。
デュースに持ち込まれるも3度目のマッチポイントでフォアのクロスをオープンに決めて勝利した。
記事:塚越亘/塚越景子 写真:H.Sato/TennisJapan