★グランド・スラム
■US Open - new york, USA (Hard)
米国はニューヨークで開催されている今季最後の4大大会、USオープン(賞金総額10,508,000ドル、ハード)は、大会10日目となった9月8日、女子シングルスのトップハーフ準々決勝2試合が行われ、第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(20歳、デンマーク)が登場、ノーシードから勝ち上がってきた世界ランク45位のドミニカ・チブルコバ(21歳、スロバキア)を 6-2 7-5 のストレートで下し、準決勝進出を決めた。
また、今年のウィンブルドン選手権準優勝の第7シード、ベラ・ズボナレワ(26歳、ロシア)も、第31シードのカイア・カネピ(25歳、エストニア)を 6-3 7-5 のストレートで下し、こちらも準決勝進出を決めた。
この日、センターコートであるアーサーアッシュスタジアムは横に流れる強風が吹き荒れていた。4大大会初制覇を狙うウォズニアッキと、ノーシードから勝ち上がってきたチブルコバの一戦は、両者ともに強い風に苦しみながらの戦いとなった。第1セット、ウォズニアッキが3度のブレークチャンスを全てものにするなど高い集中力を見せ 6-2 で先取する。
第2セットに入っても、強い横風でサービスのトスや、ラリー中のボールが流れるなど、厳しい状況が続いた。6-5 でのウォズニアッキのサービスゲーム、少し消極的になりボールが短くなってきた所を、チブルコバがすかさずフォアハンドの強打で攻める。しかし、昨年同大会準優勝のウォズニアッキは落ち着きを払い、振り切る形でゲームを締めくくった。
ズボナレワとカネピの試合、第1セットからカネピは積極的に攻め立て主導権を握ろうとするが、ズボナレワがそれを許さず、カネピはアンフォースト・エラー(凡ミス)の数が25本(ズボナレワは12本)、ダブルフォルトが6本(ズボナレワは1本)と、思うようにプレーさせてもらえない。そのままズボナレワが 6-3 で先取すると、第2セットに入ってもカネピのミスは減らず、アンフォースト・エラー(凡ミス)を更に35本叩いてしまう。それでも78%と高いファーストサービスの確率からポイントに結びつけゲームを奪うも、最後はズボナレワが突き放し 7-5 でゲームセット。ズボナレワが先のウィンブルドン選手権準優勝の貫禄を見せた試合となった。
これで女子は準決勝進出の4選手が決まった。昨年の覇者、第2シードのキム・クライシュテルス(27歳、ベルギー)、昨年準優勝の第1シード、キャロライン・ウォズニアッキ(20歳、デンマーク)、今年のウィンブルドン選手権準優勝の第7シード、ベラ・ズボナレワ(25歳、ロシア)、過去に2度、USオープンの女王に輝いた第3シードのビーナス・ウィリアムズ(30歳、米国)。
大会11日目となる9月9日は女子シングルスの試合がなく、1日空けて9月10日に準決勝2試合が予定されている。
トップハーフ準決勝は、ウォズニアッキとズボナレワの一戦、両者の対戦は過去に2度あり、2勝2敗でイーブン。ハードコートではウォズニアッキが勝ち越しており、直近の試合でも先月のモントリオール決勝でウォズニアッキが 6-3 6-2 でズボナレワを下し優勝している。
ボトムハーフの準決勝は、クライシュテルスとビーナスが対戦する。両者の過去の対戦も6勝6敗でイーブン。ハードコートではクライシュテルスが勝ち越しており、また現在クライシュテルスの4連勝中である。
役者は出揃い、いよいよたった一つの女王の座を勝ち取る戦いが幕を開ける。
ライブスコア⇒こちら(大会公式サイト)
グランドスラム:10,508,000ドル US Open
女子シングルス
準決勝
【トップハーフ】
キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] vs ベラ・ズボナレワ(ロシア)[7]
【ボトムハーフ】
ビーナス・ウィリアムズ(米国)[3] vs キム・クライシュテルス(ベルギー)[2]
準々決勝
【トップハーフ】
○キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] 6-2 7-5 ●ドミニカ・チブルコバ(スロバキア)
○ベラ・ズボナレワ(ロシア)[7] 6-3 7-5 ●カイア・カネピ(エストニア)[31]
【ボトムハーフ】
○ビーナス・ウィリアムズ(米国)[3] 7-6(5) 6-4 ●フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)[6]
○キム・クライシュテルス(ベルギー)[2] 6-4 5-7 6-3 ●サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[5]
4回戦
【トップハーフ】
○キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] 6-3 6-4 ●マリア・シャラポワ(ロシア)[14]
○ドミニカ・チブルコバ(スロバキア) 7-5 7-6(4) ●スべトラーナ・クズネツォワ(ロシア)[11]