★グランド・スラム
■米国/ニューヨークで開催されているグランドスラム大会、USオープン2010は、車いす部門のシングルス決勝が、雨のため1日延期され現地13日に行われる予定だったが、PEIFER, Nicolas(19歳、フランス)が試合前に棄権を申し出たため、世界ランク1位で第1シードの国枝慎吾(26歳)が、戦わずして連覇と大会3度目の栄冠を手にした。


PEIFERは、準決勝で第2シードのSCHEFFERS, Maikel (28歳、オランダ)を下してノーシードから勝ち上がっており、4大大会初の決勝進出となっていた。国枝は、10日のダブルス準決勝を1回戦で痛めた胸の筋肉の故障から、大事をとって試合前に棄権を申し出ていたが、シングルス決勝では逆の状況となった。
この勝利で国枝はシングルス連勝記録を前人未踏の105まで伸ばした。
優勝した国枝のコメント:
「2007年、2009年、2010年と全米オープン3連覇を達成することができました。(2008年はパラリンピックのため開催されず) 全豪・全仏・全米と、今年のすべてのグランドスラムのシングルスで優勝できたことには、とても満足しています。アメリカに入ってからのここ2週間、テニスの調子は今年一番のできだったので、とても試合に対して自信がある状態でした。残念ながら、決勝の対戦相手は棄権となりましたが、素直に優勝を喜びたいと思います。また11月のマスターズ大会に向けて、練習に励みます。」
国枝慎吾:公式ブログ

USオープン車いすテニス

男子シングルス
決勝

国枝慎吾[1] 不戦勝 ●PEIFER, Nicolas(フランス)

準決勝

国枝慎吾[1] 6-2 6-1 ●HOUDET, Stephane(フランス)

1回戦

国枝慎吾[1] 6-0 6-0 ●VINK, Ronald(オランダ)

男子ダブルス
準決勝

○PEIFER(フランス)/ RYDBERG(米国) 不戦勝 ●国枝慎吾(日本)/AMMERLAAN(オランダ)[1]
※カッコ[]内数字はシード順位、Q:予選通過者、WC:主催者推薦出場、LL:予選敗者からの繰上出場