ナダルがジョコビッチを下し初優勝、生涯グランドスラム達成／ＵＳオープン男子決勝

★グランドスラム
■US Open - new york, USA (Hard)
米国はニューヨークで開催されている今季最後の４大大会、ＵＳオープン（賞金総額10,508,000ドル、ハード）は、9月13日、雨で一日順延になった男子シングルスの決勝が行われ、第１シードのラファエル・ナダル（24歳、スペイン）が、第３シードのノバク・ジョコビッチ（23歳、セルビア）を6-4 5-7 6-4 6-2で下し初優勝、史上７人目となる生涯グランドスラムを達成した。

ナダルは４大大会で通算９勝目、今シーズンは全仏、ウィンブルドンに続いて３大会連続での優勝となった。2009年のロジャー・フェデラー（29歳、スイス）以来となる史上７人目の生涯グランドスラムとなり、更には、オリンピック（2008年北京）、デビスカップ（2009年）も含め全てのビックタイトルを手にした。
この試合、第１セット第１ゲームにいきなりナダルがブレークに成功、ジョコビッチは第４ゲームに一旦はブレークバックに成功するも、続く第５ゲームに再びブレークされ、そのままナダルが6-4で先制した。ジョコビッチは３つのサービスエースを奪うも、２度のブレークを許してしまった。激しいストロークの打ち合いを展開した第１セットは50分を要した。
第２セットは、第４ゲームでジョコビッチが先にブレークに成功、このゲームをラブ（０）ゲームでブレークした後の自身のサーブをラブゲームでキープ、4-1とリードを奪いジョコビッチのペースになりかけたが、第７ゲームでナダルがブレークバックに成功、振り出しに戻した。その後、ゲームカウント4-4となった時点で雨が降り出し一時中断となった。１時間45分の中断を挟み再開された試合は、お互いキープを続け、5-6で迎えたナダルのサービスを、ジョコビッチが再びブレークに成功し7-5で奪い返した。ストローク戦では、ジョコビッチが打ち勝つ場面も多く見られ、アンフォースドエラー（凡ミス）の数は、ナダル13、ジョコビッチ７つと、ナダルが上回った。
第３セットは、第３ゲームでナダルが先にブレークに成功、以降、ジョコビッチはサービスゲームを苦しみながらもキープを続けるが、ナダルのサービスゲームで、一度もブレークチャンスを掴むことができなかった。一方のナダルは11度のブレークチャンスを掴み、その内、１度だけブレークに成功した形となった。
第４セットは、第３セット同様に第３ゲームを先にナダルがブレークに成功。すると一気にナダルのペースになり、再び第５ゲームにブレーク、２ゲームアップとすると、そのままナダルが勝負を決めた。
史上まれに見る激しいストローク戦を展開した決勝戦、ナダルは26回（内６回成功）のブレークチャンスを掴んだが、ジョコビッチは僅かに４回（内３回成功）と、大事な勝負所を、ナダルが締めた試合となった。
生涯グランドスラムを達成したナダル、10月4日から東京で始まる楽天ジャパンオープンに来日する。

試合経過

試合時間：3時間42分
※表の見方
　○：サービスキープ
　◎：サービスブレーク

グランドスラム：10,508,000ドル US Open

男子シングルス

決勝

○ラファエル・ナダル（スペイン）[1] 6-4 5-7 6-4 6-2 ●ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[3]

準決勝

【トップハーフ】
○ラファエル・ナダル（スペイン）[1] 6-2 6-3 6-4 ●ミハイル・ユージニー（ロシア）[12]
【ボトムハーフ】
○ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[3] 5-7 6-1 5-7 6-2 7-5 ●ロジャー・フェデラー（スイス）[2]

準々決勝

【トップハーフ】
○ラファエル・ナダル（スペイン）[1] 7-5 6-3 6-4 ●フェルナンド・ベルダスコ（スペイン）[8]
○ミハイル・ユージニー（ロシア）[12] 3-6 7-6(7) 3-6 6-3 6-3 ●スタニスラス・ワウリンカ（スイス）[25]
【ボトムハーフ】
○ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[3] 7-6(2) 6-1 6-2 ●ガール・モンフィス（フランス）[17]
○ロジャー・フェデラー（スイス）[2] 6-4 6-4 7-5 ●ロビン・セーデリング（スウェーデン）[5]

４回戦

【トップハーフ】
○ラファエル・ナダル（スペイン）[1] 6-3 6-4 6-4 ●フェリシアーノ・ロペス（スペイン）[23]
○フェルナンド・ベルダスコ（スペイン）[8] 5-7 6-7(8) 6-3 6-3 7-6(4) ●ダビド・フェレール（スペイン）[10]