★WTA女子テニスツアー(WTA Premier)
■TORAY PAN PACIFIC OPEN, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
9月26日から東京都江東区有明テニスの森で開催されているWTA女子プレミア大会東レ・パンパシフィック・オープン(賞金総額$2,000,000、ハード)、大会3日目となる本日28日は女子シングルス2回戦が行われ、今日で40歳の誕生日を迎えたクルム伊達公子が登場、世界ランク29位のダニエラ・ハンチュコバ(27歳、スロバキア)と対戦し 2-6 6-0 4-0.Ret とハンチュコバの途中棄権で勝利し3回戦進出を決めた。


この日の第1セット、最初のゲームをブレークに成功し勢いに乗るかと思われたが、ハンチュコバがすぐにブレークバックする。ハンチュコバの緩急やネットプレーを織り交ぜて相手を前後左右に振り回すプレー、またコートに突き刺さる鋭いストロークが面白い様に決まりだし、そのまま5ゲームを連取され1-5となる。そこからなんとかブレークに成功し2-5とするも、すぐにブレークバックされ6-2で第1セットを先取される。クルム伊達は第1セット、1度もキープすることができなかった。
第2セットに入ると、クルム伊達は第1セット終了後に受けた※オンコートコーチングで、ツアーを帯同している中野コーチに貰ったアドバイスをきっかけにプレーが変わる。スライスを巧みに使い出し、早いタイミングでストレートに攻撃する。すると作戦が功を奏しハンチュコバのミスを誘う。そのまま一気に6-0で第2セットを奪い返し勝負はファイナルセットへ突入する。
流れは完全にクルム伊達、ファイナルセットに入ってもその流れは変わらず、第2セットの始めから10ゲーム連取。すると第5ゲームでハンチュコバが肩の痛みから棄権を申し立て、クルム伊達の勝利が決まった。
※オンコートコーチング:WTAツアーで採用されているシステム。選手のコーチは試合中に直接のコーチングが許される。コーチは必ずマイクを付ける義務が課され、選手に与えているアドバイスは中継を通じて公開される。
勝ったクルム伊達は、3回戦で第5シードで今年の全仏女王フランチェスカ・スキアボーネ(30歳、イタリア)と対戦する。

試合経過
第1セット 10 11 12 TB  
クルム伊達公子                      
ダニエラ・ハンチュコバ            
第2セット 10 11 12 TB  
クルム伊達公子              
ダニエラ・ハンチュコバ                          
第3セット 10 11 12 TB  
クルム伊達公子                  
ダニエラ・ハンチュコバ                            

試合時間:1時間44分
※表の見方
 ○:サービスキープ
 ◎:サービスブレーク