★WTA女子テニスツアー(WTA Premier)
■TORAY PAN PACIFIC OPEN, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
9月26日から東京都江東区有明テニスの森で開催されているWTA女子プレミア大会東レ・パンパシフィック・オープン(賞金総額$2,000,000、ハード)。大会4日目となる29日に女子シングルス3回戦が行われ、昨日40歳の誕生日を迎えたクルム伊達公子が登場、第5シードで今年の全仏女王フランチェスカ・スキアボーネ(30歳、イタリア)と対戦、3-6 3-6のストレートで敗れ、準々決勝進出はならなかった。


第1セット、クルム伊達は最高の立ち上がりを見せた。第1ゲーム、スキアボーネのサービスを40-0からジュースまで追いつかれるもブレークに成功、続く自らのサービスゲームも40-0とリードを奪った。しかし、そこから逆転を許しブレークバックされ1-1になる。すると流れは一気にスキアボーネに移り、クルム伊達は攻撃的なテニスを展開するもミスが目立ち、連続で5ゲームを連取され1-5とされた。続く第7ゲームでブレークに成功し2ゲームを連取するも、スキアボーネが第9ゲームをキープし1ブレーク差の6-3で先取した。
クルム伊達はリターンゲームでは、ファーストサーブから、エンドラインの内側でリターン。先に攻撃を仕掛けていく姿勢が随所に見られた。
第2セットは一転、両者サービスキープが続き、3-3で迎えた第7ゲーム、スキアボーネが先にクルム伊達のサービスをブレークに成功しリードを奪うと、再び第9ゲームでもブレークを奪い試合を決めた。試合時間は1時間24分だった。
スキアボーネの軌道の高いスピン系のボールと、クルム伊達のタイミングの早いフラット系のボールの打ち合いは見ごたえ十分だった。
敗れはしたが、クルム伊達は今大会、世界ランク15位のマリア・シャラポワ(23歳、ロシア)、世界ランク29位のダニエラ・ハンチュコバ(27歳、スロバキア)を下し日本テニス界を沸かせたのは称賛に値する。
勝ったスキアボーネは、準々決勝では、この後に行われるカイア・カネピ(25歳、エストニア) と第3シードのエレナ・ヤンコビッチ(25歳、セルビア)の勝者と対戦する。

試合経過
第1セット 10 11 12 TB  
クルム伊達公子                    
フランチェスカ・スキアボーネ              
第2セット 10 11 12 TB  
クルム伊達公子                    
フランチェスカ・スキアボーネ              

試合時間:1時間24分
※表の見方
 ○:サービスキープ
 ◎:サービスブレーク