★WTA女子テニスツアー(WTA Premier)
■TORAY PAN PACIFIC OPEN, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
9月26日から東京都江東区有明テニスの森で開催されているWTA女子プレミア大会東レ・パンパシフィック・オープン(賞金総額$2,000,000、ハード)、大会最終日となった10月2日に女子シングルス決勝戦が行われ、第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(20歳、デンマーク)が、第7シードのエレーナ・デメンチェワ(28歳、ロシア)を 1-6 6-2 6-3 と逆転で下し、見事に東レ・パンパシフィック・オープン新女王に輝いた。


晴天に恵まれた有明テニスの森、笑顔で大会を締めくくったのは若干20歳のウォズニアッキだった。この試合、先にリードしたのは決勝まで全てストレート勝利で勝ち上がってきたデメンチェワだった。第1セットのファーストサービスの確率が脅威の94%、さらにそこから73%をポイントに結び付け、ウォズニアッキにまったくチャンスを与えない。なんとデメンチェワは第1セット、1度しかファーストサービスを外していない。そのまま3度のブレークを奪ったデメンチェワが 6-1 で第1セットを先取する。
第2セットに入ると、ウォズニアッキがサービスの調子を上げデメンチェワに1度のブレークも許さない。逆に自身は2度のブレークを奪い 6-2 で第2セットを奪い返す。
勝負のファイナルセット、世代交代と言わんばかりに流れはウォズニアッキに、2ブレーク差でベテランのデメンチェワを突き放し 6-3 でゲームセット。試合時間2時間に及ぶ逆転劇であった。ウォズニアッキは、2回戦の東レ・パンパシフィック・オープン初勝利から一気に駆け上がり初優勝を飾った。
ウォズニアッキは現在世界ランク2位、今回の優勝で今年5個目、通算11個目のツアータイトルを獲得した。来週の大会の結果次第では、念願の世界ランク1位も見えてきた。確かな実力と美しい容姿を持ち合わせた20歳、4大大会のタイトルはまだ無いが、彼女がビッグタイトルを手にするのも時間の問題だ。

WTA Premier: $2,000,000 TORAY PAN PACIFIC OPEN

シングルス
決勝

キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] 1-6 6-2 6-3 ●エレーナ・デメンチェワ(ロシア)[7]

準決勝

【トップハーフ】
キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] 6-2 6-7(3) 6-4 ●ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[8]
【ボトムハーフ】
エレーナ・デメンチェワ(ロシア)[7] 6-4 7-5 ●フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)[5]

準々決勝

【トップハーフ】
キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] 5-0.Ret ●アグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)[6]
ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[8] 6-2 6-1 ●VANDEWEGHE, Coco(米国)(Q)
【ボトムハーフ】
フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)[5] 7-5 4-6 7-5 ●カイア・カネピ(エストニア)
エレーナ・デメンチェワ(ロシア)[7] 7-5 6-2 ●ベラ・ズボナレワ(ロシア)[2]

3回戦

【トップハーフ】
キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] 6-1 6-2 ●アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)[16]
アグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)[6] 6-3 6-3 ●アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)
----------
○VANDEWEGHE, Coco(米国)(Q) 6-3 6-0 ●ユリア・ゲルゲス(ドイツ)
ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[8] 6-2.Ret ●マリオン・バルトリ(フランス)[11]
【ボトムハーフ】
フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)[5] 6-3 6-3 ●クルム伊達公子(日本)(WC)
カイア・カネピ(エストニア) 6-4 6-4 ●エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)[3]
----------
エレーナ・デメンチェワ(ロシア)[7] 6-4 6-2 ●フラビア・ペンネッタ(イタリア)
ベラ・ズボナレワ(ロシア)[2] 6-4 6-0 ●ロベルタ・ビンチ(イタリア)(Q)

2回戦

【トップハーフ】
キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] 6-1 6-3 ●ARN, Greta(ハンガリー)(Q)
アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)[16] 6-2 6-1 ●カテリナ・ボンダレンコ(ウクライナ)
○アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ) 6-3 7-5 ●スべトラーナ・クズネツォワ(ロシア)[10]
アグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)[6] 6-2 6-3 ●オリガ・ゴボルツォワ(ベラルーシ)
----------
○ユリア・ゲルゲス(ドイツ) 7-5 6-3 ●サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[4]
○VANDEWEGHE, Coco(米国)(Q) 6-4 6-4 ●アラバン・レゼー(フランス)[14]
マリオン・バルトリ(フランス)[11] 6-2 6-1 ●アナ・イバノビッチ(セルビア)
ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[8] 6-1 6-3 ●ルーシー・サファロバ(チェコ)
【ボトムハーフ】
フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)[5] 7-5 6-3 ●アレクサンドラ・ドゥルゲル(ルーマニア)
クルム伊達公子(日本)(WC) 2-6 6-0 4-0.Ret ●ダニエラ・ハンチュコバ(スロバキア)
カイア・カネピ(エストニア) 6-3 7-6(5) ●シャハー・ピアー(イスラエル)[13]
エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)[3] 6-4 6-1 ●アリョーナ・ボンダレンコ(ウクライナ)
----------
エレーナ・デメンチェワ(ロシア)[7] 6-0 6-1 ●ヤロスロワ・シュウェドワ(カザフスタン)
フラビア・ペンネッタ(イタリア)6-3 4-6 6-3 ●マリア・キリレンコ(ロシア)
○ロベルタ・ビンチ(イタリア)(Q) 6-4 6-2 ●ツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア)
ベラ・ズボナレワ(ロシア)[2] 6-3 6-3 ●サラ・エラニ(イタリア)

1回戦

【トップハーフ】
キャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[1] BYE
○ARN, Greta(ハンガリー)(Q) 6-4 6-3 ●ROBSON, Laura(英国)(Q)
カテリナ・ボンダレンコ(ウクライナ) 6-2 6-0 ●アナベル・メディナガリゲス(スペイン)
アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)[16] 7-5 7-5 ●ドミニカ・チブルコバ(スロバキア)
スべトラーナ・クズネツォワ(ロシア)[10] 3-4.Ret ●アグネシュ・サバイ(ハンガリー)
○アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ) 6-3 6-1 ●ヒセラ・ドゥルコ(アルゼンチン)
○オリガ・ゴボルツォワ(ベラルーシ) 6-4 7-5 ●イベタ・ベネソバ(チェコ)(Q)
BYE アグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)[6]
----------
サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[4] BYE
○ユリア・ゲルゲス(ドイツ) 6-1 5-7 6-2 ●ディナラ・サフィナ(ロシア)
○VANDEWEGHE, Coco(米国)(Q) 6-4 7-6(6) ●クララ・ザコパロバ(チェコ)
アラバン・レゼー(フランス)[14] 6-2 7-5 ●ポローナ・エルコグ(スロベニア)
マリオン・バルトリ(フランス)[11] 6-4 6-4 ●ヤニナ・ウィックマイヤー(ベルギー)
アナ・イバノビッチ(セルビア) 6-3 6-2 ●アリサ・クレイバノワ(ロシア)
ルーシー・サファロバ(チェコ) 2-6 6-1 6-3 ●カイチェン・チャン(台湾)(Q)
BYE ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)[8]
【ボトムハーフ】
フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)[5] BYE
○アレクサンドラ・ドゥルゲル(ルーマニア) 6-3 6-0 ●エカテリーナ・マカロワ(ロシア)(Q)
ダニエラ・ハンチュコバ(スロバキア) 6-3 6-3 ●アンジェリーク・クルベール(ドイツ)
クルム伊達公子(日本)(WC) 7-5 3-6 6-3 ●マリア・シャラポワ(ロシア)[12]
シャハー・ピアー(イスラエル)[13] 5-7 7-5 6-4 ●ティメア・バシンスキー(スイス)
カイア・カネピ(エストニア) 6-4 6-4 ●メラニー・ウダン(米国)
アリョーナ・ボンダレンコ(ウクライナ) 7-6(8) 6-2 ●ペトラ・クビトバ(チェコ)
BYE エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)[3]
----------
エレーナ・デメンチェワ(ロシア)[7] BYE
○ヤロスロワ・シュウェドワ(カザフスタン) 4-6 6-2 6-1 ●奈良くるみ(日本)(WC)
フラビア・ペンネッタ(イタリア) 6-3 6-1 ●MCHALE, Christina(米国)(Q)
マリア・キリレンコ(ロシア) 6-3 6-7(5) 6-1 ●マリア・ホセ・マルチネス・ サンチェス(スペイン)(LL)
○ロベルタ・ビンチ(イタリア)(Q) 7-5 6-4 ●ナディア・ペトロワ(ロシア)[15]
○ツベタナ・ピロンコバ(ブルガリア) 6-3 7-5 ●森田あゆみ(日本)(WC)
サラ・エラニ(イタリア) 6-3 6-2 ●バルボラ・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ)
BYE ベラ・ズボナレワ(ロシア)[2]

ダブルス(日本選手のみ抜粋)
1回戦

ヒセラ・ドゥルコ(アルゼンチン)/フラビア・ペンネッタ(イタリア)[1] 6-2 7-5 ●クルム伊達公子/森田あゆみ(日本)(WC)
※カッコ[]内数字はシード順位、Q:予選通過者、WC:主催者推薦出場、LL:予選敗退者からの繰上り、BYE:1回戦シード(対戦無し)、.Ret:途中棄権