6月9日 全仏オープン 14日目
全仏オープン、車いすテニスの部で国枝慎吾(34歳)が2015年以来、3年ぶりに優勝した。
女子では上地結衣(24歳)が2年連続、3度目の優勝を飾った。
国枝は決勝でアルゼンチンのフェルナンデスを7-6(5),6-0で破り、7度目の栄冠。グランドスラム大会での優勝を22回と伸ばした。
女子シングルス決勝では上地がオランダのデフロートを2-6,6-0,6-2と逆転勝ち。1月の全豪オープン決勝で敗れた相手に雪辱。グランドスラム大会では6回目の優勝を飾った。
国枝慎吾
復活!
国枝慎吾は2016年2月、右ひじのテニスエルボー痛で、約3年間1位だった車イス世界ランキングの座から落ちた。その年の4月には右肘手術。
2017年4月に復帰したが、思い描くテニスはできなかった。
今年の全豪オープンで復活し優勝。4月からは岩見亮プロのコーチを受け遠征。見事復活した。
この優勝で世界ランキング1位に2年4ヶ月ぶりに返り咲いた。
「国枝慎吾選手が全仏オープンシングルス優勝しました!
立ち上がりからお互いに素晴らしいプレーの応酬で、ほぼエース級のボールでポイントが進みました。
先に5-2と抜け出すものの、相手も調子を上げてきてからは一進一退の攻防でした。
最後まで諦めずにボールを追ったスーパープレーでタイブレークでの流れを引き寄せました。
2ndセットは国枝劇場で一気に突き放しての優勝!
そして世界ランキング1位に返り咲く、素晴らしい1週間となりました。
サポートいただいたTTC関係者、スタッフのみんなありがとうございました。
そして、会場や日本から応援いただいた皆さんありがとうございました!
すぐにWimbledonに向けて始動します!」岩見亮コーチ。TTC
岩見亮: 最高ATPランキング260位(2003年6月)。ITFフューチャー、5大会優勝。
上地結衣全仏2連覇!
「優勝しました!!!!
不思議と緊張はあまりなかったですが、今までのような展開で精度を上げる事を意識して試合に入ったところなかなかうまくいかず、セカンドセットに入って何か変えたいと思った時に、前週の国別対抗戦で彼女の試合を見ていて感じた事をヒントにガラッと展開を変えて挑んだ結果、流れを掴むことができました。
練習の時も試合の時もずーーーっと背後霊のようについていって見ていて良かった笑」
「大会期間中朝早くからおにぎりの準備や夜遅くまで応援などサポートしてくださった現地の日本人の皆様、
コーチ始めチームの方々、
そして日本から応援してくださっていたみなさんありがとうございました!
ここからまたフランス遠征が続きます」
上地結衣Facebookより
記事:塚越亘/塚越景子/T.Terashima photo/H.sato/Tennis Japan