28日、英国はロンドンで開催されている男子テニスのツアー最終戦、年間成績の上位8選手で競われるATPワールド・ツアー・ファイナル(室内ハード)の決勝が行われ、7ヶ月振りの対戦となった、ラファエル・ナダル(24歳)とロジャー・フェデラー(29歳)の両雄対決は、6-3 3-6 6-1のフルセットでフェデラーが制した。


世界が注目するこの試合、第1セットは、お互いにサービスキープを続け迎えた第8ゲーム、この試合両者に初めて訪れたブレークチャンスをフェデラーがものにし5-3とリードを奪うと、続くサービスゲームをキープに成功、フェデラーが6-3で先制した。フェデラーはファーストサーブを入れると100%の確率で得点に結びつけ、14本のウィナー(ナダルは2本)を奪い、僅か32分で第1セットを先取した。
第2セットに入るとナダルが盛り返し、序盤の第4ゲームにこの試合初めてのブレークチャンスを掴むとブレークに成功し、3-1とリードを奪う。その後は、そのまま両者サービスキープを続け6-3でナダルがセットを奪い返した。フェデラーは第1セットには65%あったファーストサーブの確率が第2セットは42%まで下げた。その結果、ウィナーも5本まで減少。フェデラーはこの大会、初めてセットを失った。
勝負の懸かった第3セット、フェデラーはファーストサーブの確率を77%まで上げ、サービスゲームに安定感を増す。迎えた第4ゲームにナダルのサービスゲームをブレークに成功すると、続く第6ゲームにもブレークに成功、完全にゲームを支配、6-1で頂上対決に終止符を打った。試合時間は1時間37分、フェデラーが奪ったウィナー(エース)の数は32本を数えた。(ナダルは11本)
勝ったフェデラーは、2007年以来となる5度目のファイナル優勝となった。一方のナダルは初優勝はならなかった。
来シーズン、8月のUSオープンの前には30歳を迎えるフェデラーだが、この優勝により、自身の持つ生涯グランドスラム記録16の更新と、ランキング1位への復活も期待できる結果となった。
ハイライト動画⇒こちら(ATP公式サイト)

試合経過
第1セット 10 11 12 TB  
ラファエル・ナダル                    
ロジャー・フェデラー              
第2セット 10 11 12 TB  
ラファエル・ナダル              
ロジャー・フェデラー                    
第3セット 10 11 12 TB  
ラファエル・ナダル                        
ロジャー・フェデラー              

試合時間:1時間37分
※表の見方
 ○:サービスキープ
 ◎:サービスブレーク

ATPワールドツアー・ファイナルズ

シングルス 決勝

R・フェデラー[2] 6-3 3-6 6-1 ●R・ナダル[1]

シングルス 準決勝

R・ナダル[1] 7-6(5) 3-6 7-6(6) ●A・マリー[5]
R・フェデラー[2] 6-1 6-4 ●N・ジョコビッチ[3]

シングルス ラウンドロビン◆Aグループ
選手 R・ナダル N・ジョコビッチ T・ベルッチ A・ロディック 勝敗 得失セット 順位
R・ナダル - 2-0 2-0 2-1 3-0 6-1
N・ジョコビッチ 0-2 - 2-0 2-0 2-1 4-2
T・ベルッチ 0-2 0-2 - 2-0 1-2 2-4
A・ロディック 1-2 0-2 0-2 - 0-3 1-6
シングルス ラウンドロビン◆Bグループ
選手 R・フェデラー R・セーデリング A・マリー D・フェレール 勝敗 得失セット 順位
R・フェデラー - 2-0 2-0 2-0 3-0 6-0
R・セーデリング 0-2 - 0-2 2-0 1-2 2-4
A・マリー 0-2 2-0 - 2-0 2-1 4-2
D・フェレール 0-2 0-2 0-2 - 0-3 0-6

(テニスナビ)