12月3日、セルビア共和国のベオグラードにて行われている世界一の国を決める男子国別対抗戦、デビスカップの決勝戦が初日を迎えた。初優勝を狙うセルビアは世界ランク3位、エースのノバク・ジョコビッチ(23歳)、2001年以来、10度目の優勝を狙うフランスも、世界ランク12位のエース、ガール・モンフィス(24歳)が勝利を挙げ、1-1の対で初日を終えた。
初優勝を懸け、強豪フランスを自国に招き決勝を迎えたセルビア、第1試合は世界ランク49位のヤンコ・ティプサレビッチ(26歳)がフランスのエース、モンフィスに立ち向かったが、立ち上がりから大舞台の緊張のせいかベストなプレーができず、1-6 6-7(4) 0-6 とモンフィスに退けられた。試合後、ティプサレビッチが「こんな経験は始めてだ、明らかに立ち上がりから緊張があった」と語ったように、全世界が注目するデビスカップ決勝戦という大舞台のプレッシャーが選手たちに圧し掛かる。
そんな中、セルビアのエース、ジョコビッチが第2試合に登場、相手は元世界ランク6位のジル・シモン(25歳)。シモンは2008年のツアー最終戦、マスターズカップで当時世界2位のロジャー・フェデラー(29歳、スイス)を下し見事準決勝まで駒を進めた強豪選手。しかし、その後膝の怪我に苦しみランクを落とし現在は42位。
モンフィスの勢いに続き金星を挙げたかったシモンだが、この日のジョコビッチには隙が無かった。ファーストサービス時は84%、セカンドサービス時は96%と高いポイント獲得率でシモンに第1、2セットともにブレークを許さない。一方、逆にジョコビッチは6個のブレークを奪い6-3 6-1 7-5の完勝。これで1-1の対に戻した。
両国のエースが勝利を決め白熱するデビスカップ決勝戦。2日目となる12月4日はダブルス1試合が行われる。セルビアはダブルス世界ランク3位のネナド・ジモニッチ(34歳)とビクトル・トロイツキ(24歳)のペア。フランスはミカエル・ロドラ(30歳)とアルノー・クレマン(32歳)のベテランコンビ。
デビスカップは、シングルス4試合とダブルス1試合の内、先に3勝を挙げた国の勝利となる。現在、1-1の対となっている両国、ダブルスで勝利を挙げ、先に優勝に大手をかけるのはどちらの国か、全世界のテニスファンが注目する中、本日2日目を迎える。
12月4日の試合開始は現地午後3時。(日本時間午後11時)
ライブスコア⇒こちら(大会公式サイト)
デビスカップ
決勝戦
セルビア 1-1 フランス
12/5 シングルス2試合
ノバク・ジョコビッチ(セルビア) vs ガール・モンフィス(フランス)
ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア) vs ジル・シモン(フランス)
12/4 ダブルス1試合
ネナド・ジモニッチビクトル・トロイツキ(セルビア) vs ミカエル・ロドラ/アルノー・クレマン(フランス)
12/3 シングルス2試合
○ガール・モンフィス(フランス) 6-1 7-6(4) 6-0 ●ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)
○ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 6-3 6-1 7-5 ●ジル・シモン(フランス)