road2gs1.jpg2009年10月に引退後1年の充電を経て、ついに杉山愛(35歳)がテニスの舞台に復帰。世界を目指すジュニアを発掘、育成するプロジェクト「Road to GRAND SLAM」を始動させた。17年間の世界ツアーで培った経験、世界と戦うためのノウハウを後輩に伝えていく。


15歳で世界ジュニアランク1位になり、17歳で初のグランドスラム出場を果した杉山。グランドスラム連続出場62回は世界テニス界に輝く金字塔となっている。引退後、「テニス界に恩返しをしたいとずっと考えていたが、やっとやりたい事が見えてきた」と語る杉山は、その経験、世界に通用するために必要となることをこの活動で伝えていく。
road2gs2.jpg12月8日、プロジェクトの初回となる選手選抜キャンプが、東京都昭島市の昭和の森テニスクラブで始まり、キャンプの模様が公開された。今回は全国から13歳~16歳の女子ジュニア16人が選抜され、来年のキャンプ参加者のセレクション(選抜)を兼ねて2泊3日のキャンプが行われる。
杉山は「グランドスラムに出場するためには、世界のトップ100位に入る必要がある。そのために何が足りないのかを気付いていないジュニアも多いと思う。そういった部分を手助けしていきたい」と語る。
杉山は、現役時代に立ち上げた「杉山愛ジュニア育成基金」を活用し、2011年には複数回のキャンプを開催、そこに全国から世界を目指す選抜ジュニアを招待し、サポートを行う予定。その指導には、杉山愛、杉山芙沙子(杉山母)、Team Aiコーチ陣があたる。
road2gs3.jpgまた、「外国の選手に比べ体格に恵まれていない日本選手が戦うためには、その子がもっているものを最大限に発揮して初めて世界と戦える」、そして「世界に通用するためには、オンコートの技術だけでなく、モチベーション、身体のケアなど、総合力が必要」とも語った。
初日を終えた杉山は、「初日を終えたばかりだが凄く手ごたえを感じる」と語ったように、日本女子テニス界にとって、大きな一歩となりそうだ。
なお、このプロジェクトの模様は、公式サイトで随時情報公開される予定となっている。
Road to GRAND SLAM:公式ホームページ(12月9日開設)
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上段:夢を語る杉山愛
中段:16人のジュニア選手とコーチ陣
下段:杉山愛、指導の模様、ジュニア達は真剣そのもの。