9日発表されたテニス最新世界ランキングで、長年に渡りテニス王国として君臨してきたアメリカが、男女共にトップ10から姿を消した。現在のランキングシステムになってから初めてのこととなった。
先週までただ一人、女子で10位とトップ10入りしていた元女王、セリーナ・ウィリアムズ(29歳、米国)が、今週は17位までランキングを下げた。(セリーナは現在、怪我でツアーを離れている)
男子では、アンディ・ロディック(28歳、米国)が既にトップ10を離脱しており、マーディ・フィッシュ(29歳、米国)は4月18日に自己最高の10位を記録したが、現在は11位となっている。
かつては、ジョン・マッケンロー、ピート・サンプラス、アンドレ・アガシや、女子では、クリス・エバート、リンゼイ・ダベンポートなど、多くのスーパースターを生み出してきたアメリカだったが、ここ数年は、ヨーロッパ勢やロシア勢の台頭により、上位選手の勢力図が大きく変わりつつある。
現在のチャンピオンも、男子は、ラファエル・ナダル(24歳)のスペイン、女子は、キャロライン・ウォズニアッキ(20歳)のデンマークと欧州勢が占めている。
USオープンの開催国、アメリカ。どうやって黄金時代を取り戻していくのか、チャンピオンの行方と共に見守りたい。
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