★男子テニス・グランドスラム大会
■7,884,000ユーロ Roland Garros 2011, Paris, France (Red Cray)
22日、いよいよクレーコートでの4大大会、全仏オープン(クレーコート)がフランスのパリで開幕を迎え、日本期待の星、世界ランク60位の錦織圭(21歳)と、同56位の廬彦勲(ルー・エンスン)(27歳、台湾)が、開幕と同時に2番コートの第1試合で対戦する。(日本時間午後6時開始)
試合を前に、大会を連日生中継するWOWOWが、現地会場で独占インタビューを行った。
今年は安定した強さで世界ランキングも日本人最高タイとなる46位まで順位を上げるなど活躍を続ける錦織。直前の体調不良からの回復具合や、今大会の目標などを語った。


Q:ご自身の体調はいかがですか?
今はもう100パーセント大丈夫です。まだ2、3日前までは胃の痛みがあって、治ったり痛くなったりが続いたんですが、今はもう大丈夫です。
Q:症状はどんなものだったのでしょうか?
ローマ大会の予選を勝ち上がって本選というときに朝から強烈な腹痛が始まって、試合もできないくらい痛かったので、病院に行って検査をしました。
Q:調子のいい状態の中で体調を崩し、どんな気持ちでしたか?
とてもショックを受けました。全仏オープンテニスを前に調子があがっている中で、ほぼ1週間痛みと戦っているというのは、焦りはないけれどいろいろ思うところはありました。
Q:テニスを再開して調子はどうですか?
1週間休めたので調子はいいですね。大舞台を前に1週間も休んだらどうなるのかという不安はありましたが、会場で練習してみて意外と感覚もよく、ゲーム練習でも慣れていけるという自信になりました。
Q:コーチのブラッド・ギルバートには何か言われましたか?
サーブがすごくよくなってきていると言われました。マイアミの後くらいからサーブを改良して変えてきているんですが、フォームも安定してきたと言われました。
Q:全仏オープンテニスではどんな試合をしたいですか?
バルセロナやマドリードの大会では、いいプレーはできましたがちょっと上の選手になると勝てない試合が続いていました。でも、クレーの大変さを肌で感じ、足りない部分も見えたので、そこをうまく改善していけばクレーでもやれるというのが分かってきました。自分に足りない点がわかったので、うまく修正して去年よりもいい成績を残したいと思います。
Q:ATPランキングの今季の目標は?
明確にはまだありません。今は60位前後ですが、今年は50位以内に入れました。体調もプレーもいい状態が続けば、ランキングも上がってくるということを感じましたし、30位台も見えてきたので、そのあたりを狙っていきたいです。
Q:ローランギャロスに入ってからの調子はいかがですか?
1日ずつ感触もつかめてきて、徐々によくなっているとは思います。1週間テニスをしていなかったので、その分、感覚が失われたところは多少ありますが、日に日によくなってきていますので大丈夫だと思います。
Q:体調や怪我に対して不安は?
ほとんどないですね。体調面もほとんど戻ってきていますし、お腹も治っていると思うので、あとはテニスのレベルをどれだけ上げていけるかだと思います。
Q:1回戦の対戦相手、ルー・エンスンに対してはどんな印象ですか。
ストロークがしっかりしていて、結構アグレッシブなストロークで打ってくるところがルー選手の特徴で、いいところだとも思うので、そこにうまく対処していけるかどうかが鍵になると思います。
Q:勝つためには何が重要になってくるでしょうか。
今季クレーの大会を4、5大会回ってきて、良いところと悪いところがすごく明確になってきました。そこを考えてうまく対処して、できるだけ良いところを出せるように、クレーでの戦い方をしっかりやることが大切になると思います。
相手はストロークをガンガン打ってくるのが好きだと思うので、いろんな球種を打つことによって相手のリズムを崩せるような何かができれば、効果的に進んでいくんじゃないかなと思います。
Q:良くなっている点とは?
サーブでファーストを入れていいリズムが生みだせていることと、ストロークで入れに行かず自分から打って攻めていることが鍵になっていると思います。
Q:去年と今年で変わったところはどこでしょう?
全体的にテニスがしっかりして形になってきているかなとは感じています。去年よりも守りと攻めのバランスをうまくまぜることができて、メリハリがつけられているのではないかと思います。
Q:全仏オープンテニスへ向けての意気込みをお願いします。
1試合1試合を戦い抜くことが重要だと思っていますし、2回戦進出した去年よりもいい成績を残せるように頑張りたいと思います。
※インタビュー記事提供:株式会社WOWOW