★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■Rakuten Japan Open Tennis Championships 2011, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
8日、東京都有明テニスの森で開催されている男子世界ツアーATP500、楽天ジャパンオープン・テニス・チャンピオンシップス(ハード)は大会6日目を迎え、シングルスの準決勝2試合他が行われた。連覇を狙う第1シードのラファエル・ナダル(25歳、スペイン)と、第2シードのアンディ・マリー(24歳、英国)が勝ち、明日の決勝に進出した。
ナダルは、第4シードのマーディ・フィッシュ(29歳、米国)を、7-5 6-1のストレートで下し、2年連続の決勝進出を決めた。今シーズン、直近のハードコートでの対戦でナダルを下している好調なフィッシュ。第1セットは両者譲らずサービスキープを続け迎えた第11ゲーム、この試合初めてのブレークポイントがナダルに訪れた。このゲーム、2度目のブレークチャンスをものにし6-5とリードを奪うと、そのまま7-5でナダルが先制した。
緊迫した展開の第1セットを失ったフィッシュは気落ちしたか、第2セットはミスも増え、ナダルに立ち上がりから4ゲームを連取されると、ナダルの勢いを止めることができず、6-1でナダルが試合を決めた。ナダルのプレーは一度も崩れることなく、フィッシュにブレークチャンスすら与えない盤石の勝利となった。
マリーは、第3シードのダビド・フェレール(29歳、スペイン)と対戦。第1セットは、第2ゲームから2つのブレークを含み5ゲームを連取したマリーが6-2で先制すると、第2セットも立ち上がりの第1ゲームをブレークに成功したマリーが、一度もブレークを許すことなく6-3で試合を決めた。
マリーはサービスが好調、エースの数は4つながら、ファーストサービスが入った時の得点率は84%、セカンドサービスでも61%を得点に結びつけ、フェレールにつけ入る隙を与えなかった。これでマリーは、フェレールとのハードコートでの対戦を4戦全勝とした。
マリーは、シングルスの試合の後に行われたダブルスでも勝利、明日は単複で決勝を戦う。ダブルスでは兄のジェイミー・マリー(25歳、英国) とペアを組んでいる。
これで明日のシングルス決勝は、ナダル対マリー、第1、第2シードの対戦となった。ナダルは、1回戦から1セットも失うことなく勝ち上がってきた。連覇を狙うナダルに隙は見当たらない。本人も「好調を維持できている」と試合後に語っている。
一方のマリーは、1回戦はマルコス・バグダティス(26歳、キプロス)にフルセットと苦戦をしたが、2回戦以降は相手を圧倒するテニスを見せている。特にサービスが好調、サービスエースの数は出場選手中最高の32個を記録している。前週のタイ・オープンでも優勝を果たしており、マリーの充実ぶりが目立つ。試合後、「有明は好きなサーフェースなので明日の決勝も頑張りたい」と語った。
両者の過去の対戦成績は、13勝4敗でナダルがリード。今シーズンも4勝0敗とナダルが全勝している。直近では、USオープンの準決勝で対戦、セットカウント3-1でナダルが勝利している。
今大会、好調な両者の対戦だけに、対戦成績が示すほど簡単には決まらない熱戦が予想される。
注目の決勝戦は、日曜日午後2時から開始される。シングルスの決勝後、ダブルスの決勝戦が行われる予定で、ノーシードから勝ち上がってきたマリー兄弟と、第4シードのフランティセク・チェルマク(34歳、チェコ)/フィリップ・ポラセク(26歳、スロバキア)組が対戦する。
日本で行われる唯一の男子世界ツアー、楽天ジャパンオープンは、いよいよクライマックスを迎える。
※写真は上から、ナダル、マリー、クリックで拡大
◆関連サイト
シングルスドロー
試合予定
ライブスコア
ATP500:Rakuten Japan Open Tennis Championships 2011
シングルス
決勝
ラファエル・ナダル(スペイン)[1] vs アンディ・マリー(英国)[2]
準決勝
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-5 6-1 ●マーディ・フィッシュ(米国)[4]
○アンディ・マリー(英国)[2] 6-2 6-3 ●ダビド・フェレール(スペイン)[3]
準々決勝
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-6(6) 6-3 ●サンチアゴ・ジラルド(コロンビア)
○マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-7(5) 6-4 6-1 ●バーナード・トミック(オーストラリア)
○ダビド・フェレール(スペイン)[3] 6-2 7-6(3) ●ラデク・ステパネク(チェコ)[7]
○アンディ・マリー(英国)[2] 6-4 7-5 ●ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)
2回戦
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-5 6-3 ●ミロス・ラオニック(カナダ)
○サンチアゴ・ジラルド(コロンビア) 6-4 7-6(4) ●ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)
○マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-2 6-4 ●エルネスツ・ガルビス(ラトビア)
○バーナード・トミック(オーストラリア) 6-7(4) 6-1 7-5 ●伊藤竜馬(W)
○ラデク・ステパネク(チェコ)[7] 7-5 6-7(5) 6-1 ●マルコ・キウディネッリ(スイス)(Q)
○ダビド・フェレール(スペイン)[3] 4-6 6-2 6-2 ●マシュー・エブデン(オーストラリア)(Q)
○ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン) 7-6(2) 6-2 ●イワン・ドディグ(クロアチア)
○アンディ・マリー(英国)[2] 6-1 6-2 ●アレックス・ボゴモロフ(米国)
1回戦
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-3 6-2 ●添田豪(W)
○ミロス・ラオニック(カナダ) 6-7(4) 6-3 7-6(1) ●杉田祐一(W)
○サンチアゴ・ジラルド(コロンビア) 6-3 7-6(5) ●ロビン・ハース(オランダ)
○ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア) 7-6(6) 6-7(3) 7-5 ●ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)[6]
○マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-4 3-6 7-5 ●ライアン・ハリソン(米国)(Q)
○エルネスツ・ガルビス(ラトビア) 6-3 3-6 7-5 ●ルカシュ・クボット(ポーランド)
○伊藤竜馬(W) 6-4 3-6 6-3 ●デュディ・セラ(イスラエル)(Q)
○バーナード・トミック(オーストラリア) 7-6(6) 7-6(1) ●ビクトル・トロイツキ(セルビア)[5]
○ラデク・ステパネク(チェコ)[7] 6-4 6-3 ●ソムデブ・デバーマン(インド)
○マルコ・キウディネッリ(スイス)(Q) 6-1 4-6 6-4 ●ギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)
○マシュー・エブデン(オーストラリア)(Q) 6-7(4) 6-4 6-4 ●パブロ・アンデュジャー(スペイン)
○ダビド・フェレール(スペイン)[3] 6-4 6-3 ●錦織圭
○イワン・ドディグ(クロアチア) 6-2 2-6 7-6(1) ●フアン・モナコ(アルゼンチン)[8]
○ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン) 6-1 6-1 ●ROSOL, Lukas(チェコ)
○アレックス・ボゴモロフ(米国) 6-4 6-4 ●ヤルコ・ニエミネン(フィンランド)
○アンディ・マリー(英国)[2] 7-6(4) 2-6 6-4 ●マルコス・バグダティス(キプロス)
ダブルス ※日本選手のみ抜粋
準々決勝
○アンディ・マリー(英国)/ジェイミー・マリー(英国) 6-3 6-4 ●伊藤竜馬/錦織圭(W)
1回戦
○CERMAK, Frantisek(チェコ)/POLASEK, Filip(スロバキア)[4] 6-4 6-1 ●内山靖崇/ドナルド・ヤング(米国)(W)
○伊藤竜馬/錦織圭(W) 4-6 6-4 10-4 ●クリストファー・カス(ドイツ)/アレクサンダー・ペア(オーストリア)[3]
シングルス予選
予選1回戦
○HARRISON, Ryan(米国)[4] 6-7(1) 6-2 6-4 ●内山靖崇(W)
○マシュー・エブデン(オーストラリア)[8] 6-2 7-6(6) ●江原弘泰(W)
○ライナー・シュットラー(ドイツ)[7] 6-3 7-6(1) ●守屋宏紀(W)
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場、Q:予選通過者