rafael_nadal_20111007.jpg★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■Rakuten Japan Open Tennis Championships 2011, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
7日、東京都有明テニスの森で開催されている男子世界ツアーATP500楽天ジャパンオープン・テニス・チャンピオンシップス(ハード)は大会5日目を迎え、シングルス準々決勝4試合他が行われた。1995年以来、16年ぶりとなる第1シードから第4シードまでの上位4人が勝ち上がる結果となった。


第1シードのラファエル・ナダル(25歳、スペイン)は、ノーシードから勝ち上がってきたサンチアゴ・ジラルド(23歳、コロンビア)を、7-6(6) 6-3 のストレートで下した。両者激しいストロークの打ち合いとなり、ジラルドは高い打点からのフラットストロークでナダルを苦しめたが、ディフェンス力に勝るナダルが凌ぎ、最後はジラルドのミスを誘った。結果はナダルのストレート勝ちとなったが、試合時間は2時間を越す熱戦だった。昨年に続いての優勝を狙うナダルは、ここまで1セットも失うことなく勝ち上がってきた。

andy_murray_20111007.jpg第2シードのアンディ・マリー(24歳、英国)は、 元世界ランク3位のダビド・ナルバンディアン(29歳、アルゼンチン)を、6-4 7-5のストレートで下した。マリーは、「サービスが好調だった」と言うように、8個のサービスエースを放ち、ファーストサービスが入った時は85%、セカンドサービス時は52%を得点に結びつけた。前週のタイ・オープンで優勝しているマリーの好調さが目立ち、2週連続優勝も見えてきた。

david_ferrer_20111007.jpgベテラン同士の対戦、第3シードのダビド・フェレール(29歳、スペイン)と、第7シードのラデク・ステパネク(32歳、チェコ)の一戦は、6-2 7-6(3)でフェレールに軍配が上がった。チャンスとみては積極的にネットに攻めるステパネクだったが、実力に勝るフェレールが、ステパネクに自由にネットプレーをさせなかった。フェレールは2007年大会以来の優勝を狙う。

mardy_fish_20111007.jpg第4シードのマーディ・フィッシュ(29歳、米国)は、ウィンブルドン8強のオーストラリア期待の若手、バーナード・トミック(18歳、オーストラリア)の挑戦を、6-7(5-7) 6-4 6-1 の逆転で退けた。第1セットこそ、両者2つずつのブレークを奪い突入したタイブレークで失ったが、第2セット以降は完全に試合を支配、トミックにブレークチャンスすら与えることなく逆転勝ちした。トミックは終盤は疲れのせいか、プレーに精彩を欠いた。今シーズン初めて世界のトップ10入りを果たしているフィッシュは、9年ぶりの日本で活躍を見せている。今シーズンの好調の要因を「フィットネスに取り組んできたこと」と語っている。

これでシングルスは上位4シード選手が4強入り。注目の準決勝では、ナダルがフィッシュと、マリーがフェレールと対戦する。
過去の対戦成績を見ると、ナダルはフィッシュに6勝1敗でリードしているが、ハードコートで行われた今シーズン直近の対戦では、6-3 6-4でフィッシュが勝利を収めている。ストローク戦でチャンスを作り、ネットに詰めれるようだと、フィッシュにもチャンスが生まれてくるか。
マリーとフェレールは3勝3敗の五分。しかし、フェレールの3勝は球足の遅いクレーコートのもので、ハードコートではマリーが3勝負け無し。マリー優位は動かないか。
準決勝は、午後0時に始まり、先にナダルとフィッシュが、続いてマリーとフェレールが対戦する。いよいよ大会も佳境を迎える。
※写真は上から、ナダル、マリー、フェレール、フィッシュ、クリックで拡大
◆関連サイト
シングルスドロー
試合予定
ライブスコア

ATP500:Rakuten Japan Open Tennis Championships 2011

シングルス ※印が土曜日予定試合
準決勝

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] vs マーディ・フィッシュ(米国)[4]
ダビド・フェレール(スペイン)[3] vs アンディ・マリー(英国)[2]

準々決勝

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-6(6) 6-3 ●サンチアゴ・ジラルド(コロンビア)
マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-7(5) 6-4 6-1 ●バーナード・トミック(オーストラリア)
ダビド・フェレール(スペイン)[3] 6-2 7-6(3) ●ラデク・ステパネク(チェコ)[7]
アンディ・マリー(英国)[2] 6-4 7-5 ●ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)

2回戦

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-5 6-3 ●ミロス・ラオニック(カナダ)
サンチアゴ・ジラルド(コロンビア) 6-4 7-6(4) ●ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)
マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-2 6-4 ●エルネスツ・ガルビス(ラトビア)
バーナード・トミック(オーストラリア) 6-7(4) 6-1 7-5 ●伊藤竜馬(W)
ラデク・ステパネク(チェコ)[7] 7-5 6-7(5) 6-1 ●マルコ・キウディネッリ(スイス)(Q)
ダビド・フェレール(スペイン)[3] 4-6 6-2 6-2 ●マシュー・エブデン(オーストラリア)(Q)
ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン) 7-6(2) 6-2 ●イワン・ドディグ(クロアチア)
アンディ・マリー(英国)[2] 6-1 6-2 ●アレックス・ボゴモロフ(米国)

1回戦

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-3 6-2 ●添田豪(W)
ミロス・ラオニック(カナダ) 6-7(4) 6-3 7-6(1) ●杉田祐一(W)
サンチアゴ・ジラルド(コロンビア) 6-3 7-6(5) ●ロビン・ハース(オランダ)
ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア) 7-6(6) 6-7(3) 7-5 ●ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)[6]
マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-4 3-6 7-5 ●ライアン・ハリソン(米国)(Q)
エルネスツ・ガルビス(ラトビア) 6-3 3-6 7-5 ●ルカシュ・クボット(ポーランド)
伊藤竜馬(W) 6-4 3-6 6-3 ●デュディ・セラ(イスラエル)(Q)
バーナード・トミック(オーストラリア) 7-6(6) 7-6(1) ●ビクトル・トロイツキ(セルビア)[5]
ラデク・ステパネク(チェコ)[7] 6-4 6-3 ●ソムデブ・デバーマン(インド)
マルコ・キウディネッリ(スイス)(Q) 6-1 4-6 6-4 ●ギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)
○マシュー・エブデン(オーストラリア)(Q) 6-7(4) 6-4 6-4 ●パブロ・アンデュジャー(スペイン)
ダビド・フェレール(スペイン)[3] 6-4 6-3 ●錦織圭
○イワン・ドディグ(クロアチア) 6-2 2-6 7-6(1) ●フアン・モナコ(アルゼンチン)[8]
ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン) 6-1 6-1 ●ROSOL, Lukas(チェコ)
○アレックス・ボゴモロフ(米国) 6-4 6-4 ●ヤルコ・ニエミネン(フィンランド)
アンディ・マリー(英国)[2] 7-6(4) 2-6 6-4 ●マルコス・バグダティス(キプロス)

ダブルス ※日本選手のみ抜粋
準々決勝

アンディ・マリー(英国)/ジェイミー・マリー(英国) 6-3 6-4 ●伊藤竜馬/錦織圭(W)

1回戦

○CERMAK, Frantisek(チェコ)/POLASEK, Filip(スロバキア)[4] 6-4 6-1 ●内山靖崇/ドナルド・ヤング(米国)(W)
伊藤竜馬/錦織圭(W) 4-6 6-4 10-4 ●クリストファー・カス(ドイツ)/アレクサンダー・ペア(オーストリア)[3]

シングルス予選
予選1回戦

○HARRISON, Ryan(米国)[4] 6-7(1) 6-2 6-4 ●内山靖崇(W)
○マシュー・エブデン(オーストラリア)[8] 6-2 7-6(6) ●江原弘泰(W)
○ライナー・シュットラー(ドイツ)[7] 6-3 7-6(1) ●守屋宏紀(W)
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場、Q:予選通過者