andy_murray_201110091.jpg★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■Rakuten Japan Open Tennis Championships 2011, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
9日、東京都有明テニスの森で開催されている男子世界ツアーATP500楽天ジャパンオープン・テニス・チャンピオンシップス(ハード)は大会最終日を迎え、シングルスの決勝戦が行われた。第2シードのアンディ・マリー(24歳、英国)が、連覇を狙う第1シードのラファエル・ナダル(25歳、スペイン)を、3-6 6-2 6-0 の逆転で下し、大会初優勝、前週に続いての2週連続優勝を果たした。


andy_murray_201110092.jpg決勝戦、第1セットの第2ゲーム、ファーストサービスが決まらないマリーのサービスをナダルが先にブレークに成功しリードを奪うと、そのまま6-3でナダルが先制した。しかし、終わってみれば、ナダルがブレークに成功したのは、このゲームのみだった。
第2セットは、マリーが先にブレークに成功し、3-1リードで迎えたマリーのサービスゲーム、0-40とナダルにブレークバックのチャンスを与えるが、ここから圧巻の3連続サービスエースを決めてみせると、このゲームを取得したマリーが第8ゲームでもブレークに成功し、6-3で奪い返した。結局このセット、マリーは6つのサービスエースを叩き出し、200kmを超えるサービスでナダルを苦しめた。
rafael_nadal_20111009.jpg勝負の懸かった第3セット、勢いに乗るマリーが試合を完全に支配した。観客席から「ラファ!」の声援が飛ぶナダルに反撃を許さず、怒涛の6ゲーム連取、第2セットから数えて8ゲームを連取したマリーが試合を決めた。最終セット、マリーはナダルに4ポイントしか許すことなく完璧なテニスを見せた。
マリーは前週のタイ・オープンに続いての2週連続優勝、楽天ジャパンオープンは初優勝となった。
マリーはサービスが好調だったのに加え、テニス界屈指のバックハンドが冴えた。高い打点からのダウンザラインと、それを警戒するナダルの逆を突き、クロスへのショットが矢のように突き刺さり、ナダルを追い詰めた。
今シーズン、0勝4敗とナダルに勝てなかったマリーだったが、この勝利を見る限り、両者の力関係は拮抗したように見えた。
シングルス決勝戦の後に行われたダブルスの決勝でもマリーは、兄のジェイミー・マリー(25歳、英国) と組み、第4シードのフランティセク・チェルマク(34歳、チェコ)/フィリップ・ポラセク(26歳、スロバキア)組を、6-1 6-4のストレートで下し優勝を飾った。マリー兄弟はノーシードから勝ち上がっての優勝となった。
日本で行われる唯一の男子世界ツアー、楽天ジャパンオープンは、マリーの単複に渡る活躍で幕を閉じた。
※写真は上から、優勝したマリー(2枚)、ナダル、クリックで拡大
◆関連サイト
シングルスドロー
試合予定
ライブスコア

ATP500:Rakuten Japan Open Tennis Championships 2011

シングルス
決勝

アンディ・マリー(英国)[2] 3-6 6-2 6-0 ●ラファエル・ナダル(スペイン)[1]

準決勝

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-5 6-1 ●マーディ・フィッシュ(米国)[4]
アンディ・マリー(英国)[2] 6-2 6-3 ●ダビド・フェレール(スペイン)[3]

準々決勝

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-6(6) 6-3 ●サンチアゴ・ジラルド(コロンビア)
マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-7(5) 6-4 6-1 ●バーナード・トミック(オーストラリア)
ダビド・フェレール(スペイン)[3] 6-2 7-6(3) ●ラデク・ステパネク(チェコ)[7]
アンディ・マリー(英国)[2] 6-4 7-5 ●ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)

2回戦

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-5 6-3 ●ミロス・ラオニック(カナダ)
サンチアゴ・ジラルド(コロンビア) 6-4 7-6(4) ●ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)
マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-2 6-4 ●エルネスツ・ガルビス(ラトビア)
バーナード・トミック(オーストラリア) 6-7(4) 6-1 7-5 ●伊藤竜馬(W)
ラデク・ステパネク(チェコ)[7] 7-5 6-7(5) 6-1 ●マルコ・キウディネッリ(スイス)(Q)
ダビド・フェレール(スペイン)[3] 4-6 6-2 6-2 ●マシュー・エブデン(オーストラリア)(Q)
ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン) 7-6(2) 6-2 ●イワン・ドディグ(クロアチア)
アンディ・マリー(英国)[2] 6-1 6-2 ●アレックス・ボゴモロフ(米国)

1回戦

ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-3 6-2 ●添田豪(W)
ミロス・ラオニック(カナダ) 6-7(4) 6-3 7-6(1) ●杉田祐一(W)
サンチアゴ・ジラルド(コロンビア) 6-3 7-6(5) ●ロビン・ハース(オランダ)
ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア) 7-6(6) 6-7(3) 7-5 ●ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)[6]
マーディ・フィッシュ(米国)[4] 6-4 3-6 7-5 ●ライアン・ハリソン(米国)(Q)
エルネスツ・ガルビス(ラトビア) 6-3 3-6 7-5 ●ルカシュ・クボット(ポーランド)
伊藤竜馬(W) 6-4 3-6 6-3 ●デュディ・セラ(イスラエル)(Q)
バーナード・トミック(オーストラリア) 7-6(6) 7-6(1) ●ビクトル・トロイツキ(セルビア)[5]
ラデク・ステパネク(チェコ)[7] 6-4 6-3 ●ソムデブ・デバーマン(インド)
マルコ・キウディネッリ(スイス)(Q) 6-1 4-6 6-4 ●ギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)
○マシュー・エブデン(オーストラリア)(Q) 6-7(4) 6-4 6-4 ●パブロ・アンデュジャー(スペイン)
ダビド・フェレール(スペイン)[3] 6-4 6-3 ●錦織圭
○イワン・ドディグ(クロアチア) 6-2 2-6 7-6(1) ●フアン・モナコ(アルゼンチン)[8]
ダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン) 6-1 6-1 ●ROSOL, Lukas(チェコ)
○アレックス・ボゴモロフ(米国) 6-4 6-4 ●ヤルコ・ニエミネン(フィンランド)
アンディ・マリー(英国)[2] 7-6(4) 2-6 6-4 ●マルコス・バグダティス(キプロス)

ダブルス ※日本選手のみ抜粋
準々決勝

アンディ・マリー(英国)/ジェイミー・マリー(英国) 6-3 6-4 ●伊藤竜馬/錦織圭(W)

1回戦

○CERMAK, Frantisek(チェコ)/POLASEK, Filip(スロバキア)[4] 6-4 6-1 ●内山靖崇/ドナルド・ヤング(米国)(W)
伊藤竜馬/錦織圭(W) 4-6 6-4 10-4 ●クリストファー・カス(ドイツ)/アレクサンダー・ペア(オーストリア)[3]

シングルス予選
予選1回戦

○HARRISON, Ryan(米国)[4] 6-7(1) 6-2 6-4 ●内山靖崇(W)
○マシュー・エブデン(オーストラリア)[8] 6-2 7-6(6) ●江原弘泰(W)
○ライナー・シュットラー(ドイツ)[7] 6-3 7-6(1) ●守屋宏紀(W)
※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場、Q:予選通過者